【重要情報】 例年、2船で運行している中禅寺湖・遊覧船ですが、2024年の秋シーズンは1船のみでの運行となるそうです。このため臨時便の本数が減らされること、また乗船の際に大変な混雑に見舞われる可能性がありますのでご注意を!
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今回は栃木県は奥日光にある紅葉スポットのひとつ「半月山展望台」について深掘りしたいと思います。
この半月山展望台は、奥日光の玄関口である中禅寺湖を山の上から見渡せる展望施設。紅葉の時期になると、雄大な男体山をバックに、碧く染まった中禅寺湖と、赤や黄色に色づいた森の木々たちがまるで一枚の絵ハガキのよう。見たひとすべてを感動させます。
その様子はニュースでも毎年取り上げられるほどで、ご存じの方も多いはず。その映像をみて「自分もこの目で見てみたい」と思った人はきっと多いのではないでしょうか。
そこで今回は、紅葉の時期に半月山展望台から中禅寺湖の絶景を見るための情報をまとめました。
この記事を読んでもらえれば
- いつ頃見に行くのがおすすめなのか?
- 展望台にはどうやって行けばいいのか?
- 土日の混雑具合はどの程度なのか?
- 何か知っておくべき注意事項はあるのか?
…etc.
これらの情報について知ることができます。
この他にも、ニュース映像でよくみる『八丁出島と遊覧船の奇跡のツーショット』の撮り方についても詳しく書きましたので、気になる方はこの後の内容にもぜひ目を通してみてください。
中禅寺湖の紅葉の見ごろは10月下旬
例年、中禅寺湖の紅葉が見ごろを迎えるのは10月下旬(20日~31日)です。今年は夏の猛暑の影響で昨年同様に葉の色づきが多少遅れることが予想されるので、2024年10月25日~11月5日頃に紅葉がピークを迎えると思われます。
中禅寺湖遊覧船が運営する公式X(旧ツイッター)では、中禅寺湖の紅葉の進み具合がわかる投稿をほぼ毎日アップしてくれています。
こういった現地の生の情報も仕入れながら、出掛ける日の最終調整をしてみるといいでしょう。
展望台までの道のりは600メートル(所要時間は20分)
半月山展望台にいくには、山の中腹にある「半月山駐車場」から歩いていくことになります。
駐車場から展望台までの 道のり、高低差、所要時間はそれぞれ以下のとおりです。
- 「道のり」 ⇒ およそ600メートル(片道)
- 「高低差」 ⇒ およそ130メートル
- 「所要時間」 ⇒ およそ20分(上りの片道) ※ 足腰に自信があるひと
高低差130メートルというと、高層ビルの30階以上の高さに相当します。
「そんな高いところ登れないよ!」と思った人もいるかも知れませんが、どうかご安心を!
さすがにビルの階段のように垂直に上るわけではなく、600メートルをかけてゆっくりと登っていきます。展望台までのルートは、ごく普通の登山道といった感じで険しいところはほぼありません。
小さなお子さんや高齢の方たちもたくさん登っています。
それでもちょっと不安だ!という方は、登山やトレッキングなどで使う杖(ストック、トレッキングポールともいう)があるとより安心して登ることができるでしょう。
土日の混雑は200%超え!
秋の行楽シーズン、紅葉の名所といわれる場所はどこもかしこも観光客でごった返しています。そしてその状況はここ半月山展望台についてもおなじです。
10月後半、紅葉が見ごろを迎えると平日でも時間帯によってはかなり混みあいます。
特に土日の混雑はものすごく、登山道で渋滞が発生するほどです。※ 午前9時~午後3時が特に混雑します
ウッドデッキ・タイプの展望台は面積が6畳ほどしかありません。20人ちかくが入ると身動きが取れなくなるほどの狭さです。
その狭い展望台の中で、中禅寺湖の絶景が楽しめるのは北側のほんの一角だけ。そしてその中で写真撮影のベストポジションとされているスペースにはたった2~3人しか立つことができません。
観光客のみなさんはその小さなスペースに入って写真を撮りたがっているわけで、なかなか自分の順番は回ってこないということになります。
このような事情があって、展望台の周辺では大渋滞がおこります。土日に至っては20分近く順番を待たないと展望台にすら入ることができないかも知れません。
もし可能であるならば、平日に出掛けることを強くおすすめします。
八丁出島と遊覧船のツーショットを狙うなら時刻表をチェック!
半月山展望台から撮影する景色のなかで、もっとも写真映えする構図といえば、それはズバリ「八丁出島と遊覧船のツーショット」でしょう。
鏡のような青い湖面、錦に染まった八丁出島の先端を、白い遊覧船が航跡を描いて進むさまは、まさに写真におさめたくなる光景です。
もしかすると、この写真は偶然その場に居あわせたとても運のいい人にしか撮れない奇跡の写真だと思っている人がいるかも知れません。
ですがこの写真は奇跡でもなんでもなく、遊覧船がやってくるタイミングさえ知っていれば誰でも撮影可能です。
以下の画像は、紅葉の時期に中禅寺湖で運航している遊覧船のコースです(ピンク色の線が定期便、黄線が臨時便のコース)。
遊覧船は「けごん」と「男体」の2隻あり、反時計回りに定期的にぐるぐる回っています(※ 他に「アストリア」という名の遊覧船もありますが、紅葉の時期はほとんど運航されません)。
そして周回の途中、菖蒲ケ浜の駅を出発した遊覧船は、八丁出島の前を通過したあとに、次の停車駅である大使館別荘記念公園へと向かいます。
つまり、遊覧船が菖蒲ケ浜の駅を出発する時刻と、大使館別荘記念公園に到着する時刻との間のどこかのタイミングで、遊覧船は八丁出島の前を通過するわけです。
この事実を利用して、遊覧船が八丁出島の前を通過する予想時刻を表にまとめてみました(以下参照)。
表. 遊覧船の時刻表(赤字部分は、遊覧船が八丁出島の前を通過する予想時刻)
船の駅 中禅寺発 | 菖蒲ケ浜 (着)発 | ☆ 八丁出島 通過予想時刻 | 大使館別荘 記念公園 (着)発 | 立木観音前 (着)発 | 船の駅 中禅寺着 |
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08:30 臨時 | 08:50 | (09:05 前後)臨時 | 09:10 | 09:20 | 09:25 |
09:00 臨時 | - | (09:40 前後)臨時 | - | - | 09:55 |
09:30 定期 ※ | 09:50 ※ | (10:05 前後)※ | 10:10 ※ | 10:20 ※ | 10:25 ※ |
10:00 臨時 | - | (10:40 前後)臨時 | - | - | 10:55 |
10:30 定期 | 10:50 | (11:05 前後) | 11:10 | 11:20 | 11:25 |
11:00 臨時 | - | (11:40 前後)臨時 | - | - | 11:55 |
11:30 定期 | 11:50 | (12:05 前後) | 12:10 | 12:20 | 12:25 |
12:00 臨時 | - | (12:40 前後)臨時 | - | - | 12:55 |
12:30 定期 | 12:50 | (13:05 前後) | 13:10 | 13:20 | 13:25 |
13:00 臨時 | - | (13:40 前後)臨時 | - | - | 13:55 |
13:30 定期 | 13:50 | (14:05 前後) | 14:10 | 14:20 | 14:25 |
14:00 臨時 | - | (14:40 前後)臨時 | - | - | 14:55 |
14:30 定期 | 14:50 | (15:05 前後) | 15:10 | 15:20 | 15:25 |
15:00 臨時 | - | (15:40 前後)臨時 | - | - | 15:55 |
15:30 定期 ※ | 15:50 ※ | (16:05 前後)※ | 16:10 ※ | 16:20 ※ | 16:25 ※ |
臨時=混雑時や土日に運航する臨時便(かならず運航するわけではないので注意)
また臨時便は途中の駅には停船しません
表中の赤字部分を見てもらうと分かるように、臨時便がある場合はおよそ30分に一回、臨時便がない場合でもおよそ60分に一回、定期的に遊覧船が八丁出島の前を通過します。
この表を利用すれば、八丁出島と遊覧船の奇跡のツーショットが狙えますので。ぜひ参考にしてみてください!
・中禅寺湖遊覧船の公式X(旧ツイッター)はこちら
・中禅寺湖遊覧船の公式ホームページはこちら
展望台だけじゃない、下山時に見える絶景「足尾の山々」
半月山展望台からみる中禅寺湖の景色はもちろん最高です。ですが見どころはこれだけではありません。展望台からの帰り道には、これに引けを取らないくらいの絶景が待っています。
その絶景というのは展望台の南に広がる「足尾の山並み」です。
灰色にみえる山肌は岩盤がむき出しとなっている証で、そこには樹木がほとんど生えていません。
まるで他所の国にきてしまったかのような異様な景色は、江戸時代から続いた足尾銅山の開発に由来するものです。
銅の採掘による森林伐採と、銅精錬の際に発生する亜硫酸ガスが山の草木をすっかり枯らしてしまいました。
その結果、山の保水力が失われて、雨が降るたびに土砂が流失。白い花崗岩がむき出しの山容となってしまったわけです。
このような人間の活動による負の遺産ともいえる足尾の山並みですが、そこには見る者を惹きつける不思議な魅力があります。
他所ではなかなか見ることのできない景色。足尾の山並みもぜひその目で確かめてみてください。
半月山展望台にむかう際の注意事項
中禅寺湖スカイラインの開通時間は午前7時〜午後5時まで
半月山駐車場に向かうには、全長およそ7キロメートルある中禅寺湖スカイライン(県道250号)を利用します。駐車場もスカイラインもどちらも無料で利用することができます。
こんなお得で便利な中禅寺湖スカイラインですが、利用できる時間が限られているので注意してください。
中禅寺湖スカイラインの開通時間は、午前7時~午後5時まで
この時間以外はスカイラインの登り口にあるゲートが閉じられてしまうのでくれぐれもご注意を!
半月山展望台・駐車場ともにトイレはありません
半月山の展望台と駐車場、そのどちらにもトイレはありません。展望台へ出かける際は、麓の中禅寺湖の周辺でトイレを済ませてから出発するのがいいでしょう。
半月山展望台から最も近い公衆トイレは、中禅寺湖スカイランの登り口の手前にある、歌ケ浜第一駐車場と立木第二駐車場の二か所(上図参照)。
紅葉の季節、中禅寺湖スカイラインは上下ともに大渋滞することがよくあります。今すぐトイレに行きたいからと、展望台から車を走らせてもすぐに下山できない場合もありますので十分に注意してください。
サンダル履きで登るのはとても危険
半月山展望台に登る際は、サンダルや革靴のように底が平らでグリップの効かない靴は履かないようにしてください。歩行中に転倒するなどして大変危険です。
展望台につづく登山道には土がむき出しのところがいくつもあります。そこは多くの人に踏み固められて表面がつるつるしています。またこれからの紅葉の季節は夜間に霜がおります。これらが日中に太陽にさらされると溶け出して、地面がグチャグチャにぬかるんでしまうこともあります。
こういった場所はとても滑りやすくなっているので、足元の状態にも気を配りながら慎重に歩くようにしてください。
本格的な登山靴を用意する必要はありません。ハイキングで使用するようなトレッキングシューズ(靴底に凸凹のブロックパターンがあり地面をしっかりとグリップしてくれるもの)があれば大丈夫です。
もしこれでも心配だという方は、さらに杖(ストック、トレッキングポールともいう)を用意すればより安全に山登りを楽しむことができるでしょう。
展望台はちょ-寒い!ちょっとした防寒着があると安心
半月山展望台に登る際は、ちょっとした防寒着(帽子と手袋があるとさらにgood!)を用意するようにしてください。これを忘れると寒さで震えることになりますよ!
展望台は標高1,724メートルの尾根の部分に建っています。標高があってただでさえ寒いのに、尾根の上にあるという立地から強い風が吹きつけるため、体感気温はさらに下がります。
紅葉の時期は、日中でも気温10℃以下であることを覚悟して展望台には登ってください。
ただ展望台へのぼる際は、身体を動かすため体温が急上昇して暑くなることが考えられます。ダウンなど厚手の防寒衣類を着てしまうと汗をかいて逆に身体を冷やしてしまうかも知れません。
その時々の体温に合わせて、現場ですぐに脱ぎ着ができるような薄手の防寒着あるいはウインドブレーカーなどがあれば快適に過ごせるでしょう。
半月山展望台の基本情報
・名称
半月山展望台
・場所
〒321-1511 栃木県日光市足尾町半月山
・電話
なし
・公式ウェブサイト
なし
・開園期間
5月~11月(積雪等で変動する場合があります)
※ 12月~4月は半月山駐車場へと続く道路(中禅寺湖スカイライン)が冬季通行止めになります
・開園時間
中禅寺湖スカイライン(県道250号)の通行可能時間は午前7時~午後5時まで。時間を過ぎるとゲートが閉鎖されます。
・料金
無料
・駐車場
半月山駐車場(無料)を利用。 50台ほど駐車可
・アクセス
ㇾ公共バスを利用する場合
東武バスを利用して半月山駐車場(バス停名は「No.67 半月山」)まで行くことが可能。
※ 季節運航なので要注意。
東武バスの公式ホームページはこちら
日光営業所管内のバス路線図はこちら
中禅寺温泉 ⇔ 半月山間の路線バスの時刻表(2024年版)はこちら
ㇾマイカーを利用する場合
半月山駐車場までのアクセスは以下のグーグルマップをご利用ください
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