本州のみなさん、北海道の阿寒湖に釣りに行くとき、釧路空港から宿までの移動手段には何を利用していますか?
現地の友達やガイドさん、或いはホテルの送迎車などでピックアップしてもらうという人もいるかも知れませんが、空港近くでレンタカーを借りていくという人がおそらく大半を占めているのではないでしょうか。
私も以前はずっとレンタカーを利用してきたのですが、ある時から別の交通手段である『路線バス』も利用するようになったんです。
当然、何らかのメリットがあって路線バスに変更した訳なのですが、結構お気に入りでこれまでに何度も利用させてもらっています。
今回の記事では
- 私がなぜレンタカーではなく、『路線バス』を利用するようになったのか?
- こんな人には『路線バス』の利用がおすすめ!
- 『路線バス』を利用するにあたって知っておいてもらいたいこと(リスク)
- 利用する路線バス情報
…etc.
これらについてまとめてみました。
『路線バス』を利用することが誰にでも向いているという訳ではありません。ですがある条件を満たしている人にとっては大きなメリットがありますので、阿寒湖への釣行を計画しているという方は移動手段のひとつとして検討してみてください。
私が『路線バス』を利用するようになったワケ
阿寒湖に釣りでいちどでも訪れたという人はきっと分かると思うのですが、この湖は釣りを楽しむための施設やサービスが大変充実しています。
具体的にその例を挙げてみると、
- 釣り客を迎える準備の整ったホテルや旅館が複数軒ある
- 渡船のサービスが充実している
- 湖岸の遊歩道がきちんと整備されているので、近くのポイントなら歩いて行ける
- コンビニや飲食店などの商業施設が複数軒ある(近年特に増えている)
- 上記の施設やサービスを阿寒湖温泉街という比較的小さなエリア内で利用することができる
- …etc.
こんな感じで、釣り人にとってはもう至れり尽くせりの環境が整っているんです。
この他にも釣りとは直接関係はありませんが、飲み屋や土産物店、そして観光施設までも温泉街の中にすべてがあるので、やりたいことがなんでもこの小さなエリア内で出来てしまいます(上図参照)。
その結果、レンタカーを使うのは空港から宿までの行き帰り(初日と最終日)だけという事が何度も起こり、レンタカーを借りるのがなんか勿体なく感じるようになってきたんです。
これが私がレンタカーではなく、『路線バス』を利用するようになったキッカケになります。
もちろん、阿寒湖だけでなく隣にある屈斜路湖でも釣りを楽しみたい!なんて時には、私もレンタカーを利用します。
ですがもし自分は阿寒湖から移動しない!、阿寒湖温泉街の中で全てが事足りてしまう!という人にとっては、『路線バス』を使うメリットは大きいのではないでしょうか。
こんな人には路線バスの利用がおすすめ
上で挙げた内容以外にも、次のことが当てはまる人は『路線バス』の利用が向いているかも知れません ※ 但し、たんちょう釧路空港を利用することが前提となります
- 釣りをするのは阿寒湖だけで、阿寒湖温泉街から移動する必要がない人
- 交通費を安く抑えたい人(路線バスなら往復で大人4,380円)
- 疲れるので運転はしたくない人
- 不慣れな土地で慣れないレンタカーの運転はしたくない人
- 何らかの理由で車の運転ができない人
…etc.
もしかすると、家族から車の運転は危ないので控えるよう言われている高齢の方もいるかも知れません。そんな方でもきっと路線バスを利用するなら、ご家族も安心して送り出してくれるのではないでしょうか!
リスクがあることも覚えておこう
ここまでの内容をみて、自分はレンタカーより路線バスを利用した方がよさそうだ!と思った方、水を差すようで申し訳ないのですが、決めるのはちょっとだけ待ってください!
実は、この方法を利用する際には、あるリスクがあるということも知っておいてもらいたいんです。そしてそのことを承知の上で利用してください。
せっかく交通費を浮かせようとバスにしたのに、もしかすると予定外の交通費を支払うことになるかも知れません。
いったいどんなリスクがあるのか、実例をあげて紹介していきます。
リスク例その① 突然、着陸空港が変更されてしまった場合
悪天候などを理由に突然、着陸空港が変更されてしまったという時になります。
これは実際に私の身に起こった出来事なのですが、たんちょう釧路空港ではなく、お隣の女満別空港に降ろされてしまったことがあります(大汗)
この時は強風が原因で釧路空港に着陸できなかったのですが、機長からそのアナウンスを聞いたときにはほんとうなだれてしまいました。マジかよ! Orz…
別空港に降ろされてしまったので、当然、件の路線バスを利用することはできません。
結局、この時の私は女満別空港でレンタカーを借りて阿寒湖に向かうことになりました。※1
万が一のためにと、免許証は持ってきていたので助かりましたが、もし忘れていたらと思うとほんとゾッとしますね。お陰さまで出費は大分かさんでしまいました(涙)。
私は釣り以外も含めると、これまでに20回近く釧路空港を利用していますが、別空港に降ろされたのはこの時だけです。この確率を高いと思うのか低いと思うのかは人によって意見は分かれると思いますが、実際に起こった出来事です。
路線バスを利用すると決めた人も、万が一の場合に備えて免許証と予備のお金の準備だけはしておいてください。
※1 女満別空港からバス(女満別空港線)で30kmほど走ったところに北見(バスターミナル)があります。この北見(バスターミナル)から阿寒湖(阿寒湖バスセンター)へと向かう都市間バス(釧北号)が運行しています。
都市間バス(釧北号)の運行本数は1日2便のみですが、バスを使って阿寒湖までたどり着くことは可能です。ちなみに、都市間バスは予約制です。参考までに!
- 女満別空港線バス 15便/日 女満別空港 ⇄ 北見(バスターミナル) 片道 1,000円 40分
- 都市間バス(釧北号) 2便/日 北見(バスターミナル) ⇄ 阿寒湖バスセンター 片道 2,100円 80分
※ どちらのバスも北海道北見バスが運行しています
リスク例その② 飛行機の到着時刻が遅れた場合
これは、たんちょう釧路空港への飛行機の到着が遅れてしまい、乗りたかったバスに間に合わなかったという事例になります。1日のバスの運行本数は4~5本しかないため、次のバスが来るまでに場合によっては1~4時間も待たなくてはならないかも知れません(私は一度だけ乗り遅れたことがあり、90分待ったことがありました)。
当日のお天気や飛行機の機体状況により、10~30分ほど遅延が発生することはよくあります。行きの飛行機を選ぶ際には、路線バスの時刻表を頭に入れて時間に余裕のある便を選ぶようにしましょう。
利用する路線バスについて
画像出典:阿寒エアポートライナー
ここからは、私がいつも利用している路線バスの情報についてお伝えしていきます。
基本情報
たんちょう釧路空港 ⇄ 阿寒湖温泉(阿寒湖バスセンター)間を運行しているバス会社には次の2つがあります。
- 阿寒バス 通常の路線バスを運行
- 釧路観光コンベンション協会 観光バス 阿寒エアポートライナーを運行
阿寒バスが運行している路線バスは、一般の人たちが生活の足としても利用している普通の路線バス(どこの街でも見かけるあの普通のワンマンバス)になります。このため、観光バスのように大きな手荷物をトランクに仕舞うことはできません。また、乗車するにあたり事前の予約の必要はありません。
これに対して釧路観光コンベンション協会が運行している阿寒エアポートライナーは観光バスになります。ハイデッカータイプの車体で、大きな手荷物もトランクに仕舞うことができます。また、乗車するにあたっては事前の予約が必要になります。
バスの運行ルート
以下に、たんちょう釧路空港から阿寒湖温泉(阿寒湖バスセンター)間のバス停留所ならびに運行ルートを示します。道のりはおよそ59kmで、所要時間は70分前後となります。
A. たんちょう釧路空港
⇅
B. 鶴公園
⇅
C. 阿寒高校前
⇅
D. 阿寒町
⇅
E. 丹頂の里
⇅
F. 阿寒湖バスセンター
(道のりはおよそ59km、所要時間は70分前後 )
バスの時刻表と運賃
1日の運行本数は、7/1~10/31の期間が5便、11/1~6/30の期間が4便 となります。
料金は、たんちょう釧路空港 ⇄ 阿寒湖バスセンター間が 片道 大人2,190円 小人1,100円
※ 阿寒エアポートライナーも料金は同じです(乗車するには事前の予約が必要)
(行きの時刻表) 阿寒湖バスセンター行き
停留所名 | 阿寒エアポートライナー1号 ◎ | 路線バス 103便 | 路線バス 105便 ▲ | 路線バス 107便 | 路線バス 109便 |
---|---|---|---|---|---|
たんちょう釧路空港 | 10:00 | 10:57 | 12:32 | 15:37 | 18:02 |
鶴公園 | ↓ | 11:05 | 12:36 12:50 | 15:45 | 18:10 |
阿寒高校前 | ↓ | 11:14 | 12:59 | 15:54 | 18:19 |
阿寒町 | ↓ | 11:17 | 13:02 | 15:57 | 18:22 |
丹頂の里 | 10:17 | 11:22 | 13:07 | 16:02 | 18:27 |
阿寒湖バスセンター | 11:15 | 12:10 | 13:55 | 16:50 | 19:15 |
▲印の便は 7/1~10/31 の期間中のみの運行となります。
(帰りの時刻表) たんちょう釧路空港行き
停留所名 | 路線バス 102便 | 路線バス 104便 | 阿寒エアポートライナー2号 ◎ | 路線バス 106便 ▲ | 路線バス 108便 |
---|---|---|---|---|---|
阿寒湖バスセンター | 7:30 | 10:20 | 11:50 | 12:20 | 16:00 |
丹頂の里 | 8:13 | 11:03 | 12:45 | 13:03 | 16:43 |
阿寒町 | 8:19 | 11:09 | ↓ | 13:09 | 16:49 |
阿寒高校前 | 8:21 | 11:11 | ↓ | 13:11 | 16:51 |
鶴公園 | 8:31 | 11:21 | ↓ | 13:21 13:36 | 17:01 |
たんちょう釧路空港 | 8:40 | 11:30 | 13:10 | 13:45 | 17:10 |
▲印の便は 7/1~10/31 の期間中のみの運行となります。
まとめ
今回は、阿寒湖への釣り遠征の際、たんちょう釧路空港から阿寒湖までの移動手段のひとつとして、路線バスの利用を提案させて頂きました。もし、
- レンタカーの運転は、空港⇄阿寒湖の行き帰り(初日と最終日)だけで、滞在中は利用しない人
- 交通費を安く抑えたい人(路線バスなら往復で大人4,380円)
- 不慣れな土地で慣れないレンタカーの運転はしたくない人
- 免許証を返納したなど、何らかの理由で車の運転ができない人
…etc.
これら条件のうちひとつでも自分に当てはまるものがあったなら、路線バスを利用するメリットは大きい筈です。
せっかく、こんなことが出来る環境が阿寒湖には整っている訳ですから、これを利用しない手はありません。
今後、阿寒湖への釣り遠征を計画される方は、空港からの移動手段のひとつとして路線バスの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
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