コロナの感染拡大がすすむなか、日本各地でまた不要不急の外出自粛が叫ばれています。私の住んでいる地域は幸いにも緊急事態やまん延防止等の対象区域には指定されていないものの、気持ち的にはどうしても自粛するという方向になりがちです。
このため最近では私のいちばんの趣味である『鱒釣り』にもなかなか行けない日が続いており、おうち時間をどうやって過ごそうか?というのが、私のなかでの大きなテーマになっていたりします!
読書や映画鑑賞など、おうち時間を有意義に過ごす方法はいろいろとありますが、できれば「釣り」や「魚」に関係することで時間を過ごしたいという気持ちが私のなかにはあるんです。
そんな何か都合のいいものはないだろうか?と日々さがしていたところ、つい先日あるネット記事に目がとまったんです。
そう、その記事の内容というのが今回ご紹介する『超リアルなお魚のペーパークラフト』なんです!
作品を一目みるなり、自分も作ってみたい!となって今回挑戦してみました。
実際に作ってみた感想なども書いてありますので、自分も作ってみたいな!と思った人はこの後にも目をとおしてみてください。参考になることがあると思います。
水研機構が公開している無料のお魚ペーパークラフトってどんなもの?
画像出典:国立研究開発法人 水産研究・教育機構 ホームページのオリジナルペーパークラフトより
まずは水研機構のホームページを見てみよう!
Wikiによると、水研機構(水産研究・教育機構の略称)とは水産庁所管の国立研究開発法人で、水産業に関する技術向上を目的とし、そのための試験、研究、教育などを行っている組織なんだそうです。
自分たちの仕事である水産業のこと、そして魚たちのことをもっとたくさんの人たち、子供たちに知ってもらいたいという思いから、今回紹介するお魚のペーパークラフトを無料公開しているようなんです。
水研機構のキッズページ(オリジナルペーパークラフト)は以下を参照してください。
ページ上にたくさんの魚の写真がありますよね。本物の魚のように見えるかも知れませんが、実はこれ紙で作ったペーパークラフトの完成写真なんです!
どれだけリアルなのかがお分かりいただけましたかね?
本物の魚の写真を紙に印刷して作ったものなので当たり前かも知れませんが、そのリアルさには本当に驚かされます。
これだけのクオリティのものが作れると思うとワクワクしちゃいます!
2021年4月現在、公開されている魚は全部で53種類(ただし、あんじい、ふーちゃん、ふっくん などのキャラクターは除きます)。私の大好きなイワナやヤマメなどの淡水魚はもちろんのこと、料理でお馴染みのマグロやイワシなどの海水魚もたくさんおり、とても充実した内容となっています。
制作の難易度が設定されている。
さきほどのページ内、魚の写真のすぐ下に名前がかいてあると思いますが、そこをクリックしてみてください。
クリックするとその魚用のペーパークラフトの展開図(PDFファイル)が表示されます。
何度もいいますけど、ほんとリアルですよね!
この展開図をじっくる見てみると、端のほうに難易度と書かれたものがあります。
これは制作する際の難易度を示しており、下のリストにあるように星1つ★ から星8つ★★★★★★★★ まで設定されています。難易度の数値が大きなものほど作るのが難しくなっています。
切り抜くパーツ数が多いもの、形が複雑で切り抜きがたいへんなもの、こういったパーツが多いものほど難易度が高くなっているようです。
難易度6と7を飛びこえていることからも分かるように、難易度8のズワイガニはそうとう難しいことが想像できます。ある噂では完成までに30時間以上もかかったなんて話もあるようなので、まさにラスボスといった感じですね(笑)
- 難易度1 マンボウ、ナンヨウマンタ、アオウミガメのこども、タイマイのこども 4種類
- 難易度2 ソデイカ
- 難易度3 タイ、カツオ、イワナ、サケ …etc. 全36種類あり、最も種類が多い難易度
- 難易度4 スルメイカ、ヒラメ、アカムツ、ブリ、カンパチ、クロマグロ、マイワシ 7種類
- 難易度4.5 ゴマサバ、マサバ 2種類
- 難易度5 カタクチイワシ、ニシキエビ 2種類
- 難易度8 ズワイガニ もうラスボスですね(笑)
難易度3というものがもっとも数が多く36種類あります。まず最初に作るなら、難易度3のものからスタートするといいと思います。もしお子さんが作るなら難易度1のものからスタートしてみてください。
作る準備をしよう
まずは無料のPDFデータをダウンロードする
この魚を作ってみたいなぁ!と意中の魚が決まったら、その魚用のペーパークラフトの展開図(PDFファイル)をさっそくダウンロードしてみましょう。ちなみに、ダウンロードは無料です。
作ってみたい魚の名前部分をクリックすると、対象のPDFファイルが開きますのでそれをダウンロードしてください。パソコン、スマホのどちらにも対応していますので好きな方で作業を進めてください。
紙に印刷する
対象のPDFファイルのダウンロードが完了したら、次はこれを紙に印刷してみましょう。
お家にプリンターがあるという人はそれを使ってみてください。もしプリンターが無いという人はコンビニでも印刷が可能です。
ちなみに、この記事ではコンビニ(セブンイレブン)のマルチコピー機を使ってカラー印刷を行いました。使った用紙はコンビニ備え付けの普通用紙でサイズはA4のものとなります(1枚60円)。
(参考)
コンビニで印刷する方は以下のリンクを参照してください。各社ともパソコン、スマホのどちらにも対応しています。
- セブンイレブンのマルチコピー機を使った印刷方法(ユーザー登録不要)についてはこちら
- ローソンのマルチコピー機を使った印刷方法(ユーザー登録不要)についてはこちら
- ファミリーマートのマルチコピー機を使った印刷方法(ユーザー登録不要)についてはこちら
道具を用意する
- ハサミやカッターナイフ(印刷した紙を切り抜くさいに使用します。※お子さんが使う際はくれぐれも注意してください)
- カッター用のカッティングマット(机面をカッターで傷つけないよう、紙の下に敷いて使用します)
- ノリ(切り抜いた紙をノリ付けするさいに使用します。木工用ボンドがおすすめです)
- 爪ようじ(紙にノリ付けする際に使用します。ノリ付け個所がとても小さいため、あるとひじょうに便利です。数本あるといいでしょう)
- 発泡スチロールの切れ端(爪ようじを一時的に立てかける際に刺して使用します。地味ですがあるとひじょうに便利です)
以下に挙げるものは、作品をより精度良く作りたい!というときにあると便利なものです。 - ピンセット(小さなパーツをつまんだり、ノリ付けする際に使用します)
- ボールペンや細いマジック(体の丸みを出すさいに使用します)
- ティッシュペーパー(魚のお腹の部分など、しっかりと厚みを持たせたい箇所に詰めて使用します)
- 魚の色に近いマジックペン(僅かにズレてしまった張り合わせ部分や、紙の白い断面が気になる場合は、その白い個所をマジックペンで塗りつぶします。専門用語ではレタッチというようです)
- 拡大鏡(細かい作業をするときにあると便利です。私はハズキルーペを使っています)
それでは作ってみよう
作り方(ニジマスを例に説明します)
1.まずは印刷した紙に書いてある注意書きに目をとおしましょう。
- ノリ付け、折り方、組み立てる順番などについて注意書きのあるものがあります。しっかりと内容を理解しましょう。
- パーツを切り出してしまうと、その注意書きが読めなくなってしまうことがあります。パソコンやスマホがある人は、画面に展開図(PDFファイル)を表示させておくと安心です。
2.ハサミやカッターを使って各パーツを切り抜きます。
- パーツ数が少ない作品の場合は、はじめに全パーツを切り抜いてしまうのがよいでしょう。(切るときは切ることに専念し、のり付けするときはのり付けすることに専念した方が、作業の効率が上がると思うためです)。
- しかし、難易度8のズワイガニなど、パーツ数が極端に多いものに関しては、パーツの間違いや紛失を防ぐために、甲羅・ハサミ・脚などの各部位ごとに切り抜いていった方がいいでしょう。
※ 小さいお子さんのハサミ、カッターの取り扱いには十分に注意してください
3.折り目をつける
- パーツの切り抜きが完了したら、次に折り目をつけてゆきます。
- 山折りや谷折りなど、紙を折る向きが決まっているので注意してください。
ちなみに、
山折りとは、折り線部分が周囲よりも高くなるようにおる折り方
谷折りとは、折り線部分が周囲よりも低くなるようにおる折り方
です。
4.のりしろにノリを付け接着する
- ノリ付けする際は、頭・胴・尾びれ…のように各部位ごとにのり付けして接着していくといいでしょう。
- ノリ付けする際は、爪ようじの先端に少量のノリを取り出し、これを塗り拡げるといいでしょう。ノリの付け過ぎを防ぐことができます。
- ノリ付けの際、接着面をウラから押さえるものとして、爪ようじやピンセットなどがあると大変便利です。
- ノリの付いた爪ようじを一時的に置く場所として、発泡スチロールの切れ端などがあるとひじょうに便利です。爪ようじの持ち手側をこれに刺して使用します。
- ノリ付け終了後、体の曲線部分など丸みをつけたい個所がある場合は、ボールペンや細めのマジックペンなど棒状のものを紙のウラから押し当てて紙に癖をつけるといいでしょう。出来上がりがよりリアルになります。
5.頭・胴・尾びれ…など、各部位どうしをノリで接着する
- 頭・胴体・尾びれ…など、ノリ付けがすでに終わっている各部位どうしをノリで接着しましょう。ただし、組み立ては尾っぽから頭に向けてすすめていきます。
- 胴体やお腹の部分など厚みや膨らみを持たせたい場合は、紙やティッシュペーパーを丸めたものを少量だけ詰めてやるといいでしょう。
6.最後の仕上げをおこなう
- できあがりを見て、気になった個所を(可能であれば)調整しましょう。
- 僅かにズレてしまった紙の貼り合わせ部分や、切り抜きの断面など、紙の白色が目立って気になるという方は、そこを魚の色に近いマジックで塗りつぶしましょう。より仕上がりが綺麗になります。
実際に作ってみた
タイ(難易度3) 制作時間:150分(切り抜き60分、のり付け90分)
(感想)
- いちばん最初に作った作品。仕上がりには結構満足している。
- 作業に慣れていないこともあり完成までに長い時間がかかってしまった。
- 切り抜きの作業をハサミではなくカッターを使っておこなっていれば、もっと時間を短縮できたはず。
- 背びれのトゲトゲした部分(鰭条(きじょう)という)が細かいため、切り抜き、ノリ付け作業ともに苦労した。
- レタッチ作業をもう少し丁寧にやればよかったと反省。
- 今回はコンビニにある普通紙を使って制作したが、いつかはペーパークラフトの専用紙(普通紙よりも厚くてしっかりしている紙)を使ってしっかりとしたものを作りたいと思う。
ニジマス、イワナ、ヤマメ(難易度3) それぞれの制作時間:90分(切り抜き30分、ノリ付け60分)
(感想)
- 2つ目以降に作った作品。
- 長年これら魚を見てきた私が見ても、本当によくできた作品だと思う(ペーパークラフトの型紙が素晴らしいという意味です)。お腹の膨らみといい、後頭部の盛り上がりといい、型紙の作家さんはほんとうに魚のことが大好きなんだな!ということが強く伝わってくる作品。
- 制作のコツをだいぶつかんだこと、切り抜きにカッターを使ったことで制作時間を大幅に短縮することができた
- 細かいパーツなどもなく、タイよりも簡単に作ることができるので初心者におすすめ。
- タイと同様にいつかはペーパークラフトの専用紙を使ってしっかりとしたものを作ってみたい。
まとめ
今回は水研機構が無料で公開している、魚のペーパークラフトについて紹介させて頂きました。
実際に作った作品は、想像していた以上にとてもリアルな仕上がりとなっており、ひじょうに大きな満足感を得られるものでした。
作品はどこの家にでもあるような道具を使って、割と簡単に作ることができます。私のように外出自粛でおうち時間をどうやって過ごしたらいいかと悩んでいる、釣り好き&魚好きの方たちには是非ともいちど挑戦して頂きたいと思います。
たかがペーパークラフトと侮るなかれ。釣りに行けない憂さもきっと晴らしてくれると思いますよ!
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