イトウの楽園 朱鞠内湖|初めて訪れるアングラーにおくるお役立ち情報あれこれ

釣り

【更新情報】
2025年シーズン、朱鞠内湖の「秋の渡船情報」が発表されました。詳しい内容は、以下のお知らせの記事(2025年10月9日 北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトより)をご確認ください。

秋の渡船について | 北海道 朱鞠内湖 公式ウェブサイト|Lake Shumarinai
そこには、限られた人しかいけない。幻の魚が棲む[北海道・朱鞠内湖]公式ウェブサイト

******************************

 釣り人の憧れであり「幻の魚」と呼ばれるイトウが狙える湖として知られる朱鞠内湖しゅまりないこ。ここは漁協によって釣り場がしっかりと管理されており、イトウが釣れる確率が高いことから、毎年多くの釣りファンが訪れる人気の釣り場です。

私もそのファンのひとりとして、これまでに何度か朱鞠内湖を訪れ、イトウを釣り上げてきました。

 今回の記事では、初めて朱鞠内湖でイトウ釣りに挑戦してみたいと考えている遠征組アングラーに向けて、「これだけは絶対に知っておいた方がいい」という情報をまとめました(以下参照)。

なお、イトウの釣り方については一切触れていませんので、あらかじめご了承ください。

  • 釣り人におすすめの宿「レークハウスしゅまりない」
  • 朱鞠内湖のイトウ釣りシーズン
  • 朱鞠内湖ならではの遊漁規則
  • はじめての人が戸惑いやすい渡船の利用方法
  • 渡船先のポイントマップ(写真あり)
  • ヒグマ被害を避けるための対策(現在、改定中)
  • 釣り場で役立つアイテム …etc.

 これらの情報は、私自身が現地で実際に体験したことをもとに書いたものです。振り返ってみると、「あのときこの情報を知っていたら、余計な時間を使わずにもっと釣りに集中できただろう」「より快適に楽しめただろう」「困ることもなかっただろう」と感じたものばかりです。

 大切なお金と時間をかけて出かける釣り遠征ですから、誰だって失敗はしたくないはず。
この記事が、皆さんの初遠征のお役に立てれば幸いです。

朱鞠内湖のイトウ
  1. 宿泊先は「レークハウスしゅまりない」がおすすめ
    1. おすすめの理由
      1. 理由その①:渡船基地まで徒歩5分の近さ
      2. 理由その②:釣り客の受け入れ体制が整っている
      3. 理由その③:夕食がとても美味しい
    2. 宿に持っていくと役立つアイテム
      1. スリッパとサンダルがあれば、より快適に
      2. 盗難防止用ワイヤーロック
    3. 宿泊経験者でも意外と知らないお役立ち情報
      1. 繁忙期(5〜6月)の空室確認は電話が確実
      2. 湖畔で温かい朝食を食べたいなら「釣りパック」がおすすめ
      3. 洗濯は近くのコインランドリーで
      4. 支払いはキャッシュレス決済も可能
  2. イトウ釣りのシーズンは大きく3つ
    1. 5月解禁〜6月中旬:ワカサギとウグイの動向がカギ
    2. 7月〜9月限定:プライベートガイドツアー
    3. 10月上旬〜12月上旬:秋の来訪者数は10月がピーク
  3. 朱鞠内湖ならではの遊漁規則をチェック!
    1. 遊漁期間は5月1日~12月10日(ヤマベは6月1日~12月10日)
    2. 遊漁エリア
    3. イトウはすべてキャッチ&リリース
    4. フックはシングルのバーブレスのみ使用可
    5. 遊漁料金と納付場所
  4. はじめての人が戸惑いやすい渡船の利用方法
    1. 渡船の利用方法
      1. 手続き①:渡船利用日前日の20時までに予約が必要
      2. 手続き②:出航前に遊漁券購入と渡船申込書の提出を忘れずに
      3. 手続き③:渡船桟橋前に集合、そして出航
      4. 手続き④:場所替え(ポイント移動)について
      5. 手続き⑤:渡船の料金支払いはレークハウスで
    2. 渡船先はポイントマップで確認
      1. 前浜(maehama)
      2. 兎島(usagi)
      3. イタリー(italy)
      4. 北大(hokudai)
      5. 北大ボサ(hokudai bosa)周辺
      6. 菅原(sugawara)
      7. 鷺島(sagi)
      8. テング(tengu)周辺
      9. ナマコ1/ナマコ2(namako1/namako2)周辺
      10. ナマコ4(namako4)周辺
      11. ナマコ5/ナマコ スリット(namako5/namako slit)周辺
  5. ヒグマ被害に遭わないための対策を忘れずに!(情報が古いため改定中)
    1. 現地の最新情報をチェック!「アニマルアラート」を活用しよう
    2. 熊除けアイテムは必需品
      1. 熊鈴、ベル
      2. 電子ホイッスル
      3. 山ラジオ
      4. クマ除けスプレー&ナタ
    3. 現場での食料品の出しっぱなしは厳禁
    4. 携帯に緊急時の連絡先を登録
  6. 釣り場で大活躍するアイテム
    1. レジャーシート
    2. 単眼鏡または双眼鏡
    3. ヘッドライトまたはLEDランタン(秋・冬の必需品)
    4. 魔法ビン(アウトドア用)
    5. ルアー回収器

宿泊先は「レークハウスしゅまりない」がおすすめ

宿泊施設 レークハウスしゅまりない

おすすめの理由

 初めて朱鞠内湖でイトウ釣りを楽しむなら、宿泊先は「レークハウスしゅまりない」(以下、レークハウス)がおすすめです。イトウ釣りを存分に楽しむための環境・設備・サービスが一通りそろっています。

 それでは、具体的にどんな点がおすすめなのか、一つずつ見ていきましょう。

理由その①:渡船基地まで徒歩5分の近さ

宿泊施設「レークハウス」をおすすめする理由その①は、釣り場までのアクセスの良さです。

レークハウスから渡船基地のある前浜(まえはま)までは、わずか約240メートル。歩いても5分とかかりません。まさに“目と鼻の先”といえる距離です。

春シーズンの朱鞠内湖の朝はとても早く、渡船の第一便が出るのはなんと早朝4時。
宿から釣り場までが近いということは、出発ギリギリまでゆっくり休めるということでもあります。早起きが苦手な人にとって、これ以上うれしい環境はないでしょう。

理由その②:釣り客の受け入れ体制が整っている

釣り人にはうれしい乾燥室完備

「レークハウス」をおすすめする理由その②は、釣り客を受け入れる体制(サービス)が非常に整っている点です。

 この施設は、朱鞠内湖のイトウ釣り人気を全国区へと押し上げた立役者・中野さんが代表を務めています。そんな中野さんが手がけた宿ですから、釣り客を迎える体制が万全でないはずがありません。

 むしろ、「釣り人のために作られた宿」と言っても過言ではないほどの充実ぶりです。

その一例を挙げると──

  • 泥で汚れたブーツやウェーダーなどを水洗いできる水場を完備
  • 濡れたウェーダーやジャケットを乾かせる乾燥室あり
  • 持ち込みボート用エレキバッテリーの充電が可能
  • 早朝出発の釣り客向けに朝食を用意(釣りパック対応)
  • 渡船利用者への割引制度あり(ポイント移動者が対象)
  • ルアー・フライ用の釣具を販売(品数はやや少なめ)
  • 釣り用バッグやアパレル、イトウをモチーフにしたオリジナルグッズを販売

…など、どれも釣り人にとって嬉しいサービスばかりです。

マウスを咥えたイトウのレプリカ
こんなオブジェが館内のあちこちにあります

そして、もうひとつ忘れてはならない嬉しいサービスがあります。

それは、朱鞠内湖の最新釣果情報が手に入ることです。

レークハウスの代表・中野さんは、朱鞠内湖でフィッシングガイドを務めるほどの大の釣り好きで、知識・経験ともに豊富な方です。シーズン中はほぼ毎日お客さんをボートに乗せ、各ポイントまでの送迎も行っています。

お客さんとの会話のなかでは、「昨日はあそこでいい魚が出た」「どんなルアーやフライが効いた」といった最新のイトウ情報が自然と中野さんのもとに集まってくるのです。

そんな中野さんから話を聞かない手はありません(絶対にいろいろ聞くべきです)。

中野さんは多忙な方のため、常にレークハウス内にいるわけではありませんが、夕食時には宿に戻ってくることが多いようです。
宿で中野さんを見かけたら、ぜひ自分から積極的に声をかけてみましょう。朱鞠内湖の釣りに関する疑問や質問にも、きっと親切に答えてくれるはずです。

理由その③:夕食がとても美味しい

宿泊客に人気のダッチオーブン料理

「レークハウス」をおすすめする理由その③は、夕食がとても美味しいことです。

私の周囲でもレークハウスを利用したことのある人に話を聞くと、皆さん口を揃えて同じことを言います。

提供される夕食は、ダッチオーブン料理やジンギスカン、海鮮焼きなど、地元の新鮮な食材を使った、見た目もおしゃれで少しワイルドな料理が並びます。ひと口食べれば、「ああ、北海道に来たんだなぁ!」と気分が高まること間違いなしです。

その日の釣りの話を肴に、仲間内や隣席の人と語り合えば、夕食はさらに美味しく、楽しい時間になるでしょう。

レークハウスに宿泊する際は、素泊まりではなく夕食付きプランの利用をおすすめします。

宿に持っていくと役立つアイテム

ここでは、レークハウスに宿泊する際に持っていくと何かと役立つアイテムをご紹介します。

持っていかなくても特に支障はありませんが、あるとより快適に過ごせるでしょう。
旅行用バッグに少し余裕があるようなら、ぜひ持参をおすすめします。

スリッパとサンダルがあれば、より快適に

画像出典:photoAC

レークハウスの館内には、内履きで移動するエリアと、外履きで移動するエリアがあります。
それぞれのエリアの境目には下駄箱が設けられており、宿泊者が利用できる外履き用のサンダルなども用意されています。

ただし、不特定多数の方が使用したものを履くことに抵抗を感じる方もいるかもしれません。
そのような場合は、ぜひ自分専用の内履き(スリッパなど)と外履き(サンダルなど)を持参することをおすすめします。
そうすれば、施設内をより快適に過ごせるはずです。

また、履物を持参する際は、間違い防止のために名前を書いておくこともお忘れなく。

盗難防止用ワイヤーロック

画像出典:photoAC

このワイヤーロックは、乾燥室でウェーダーやジャケットなどを干す際に使用します。
乾燥室内の固定式ハンガーと、自分のウェーダーやジャケットをつなぎとめるためのものです。

「盗難防止用」と聞くと少し物騒な印象を受けますが、これは他人に盗まれるのを防ぐ目的ではありません。
他の利用者が自分の持ち物と勘違いして、誤って持ち帰ってしまうことを防ぐために使います。

釣りのハイシーズンなど、乾燥室の利用者が多い時期には、自分と同じメーカー・型番のウェーダーやジャケットが並ぶことがあります。
そんな時、自分が誤って他人のものを持っていってしまうことを防ぐ意味でも、ワイヤーロックは用意しておきたいアイテムのひとつです。

宿泊経験者でも意外と知らないお役立ち情報

繁忙期(5〜6月)の空室確認は電話が確実

画像出典:photoAC

繁忙期の5〜6月に宿泊予約をする場合は、インターネットよりも電話で直接問い合わせるのがおすすめです。

というのも、インターネット上では「満室」と表示されていても、実際には空室が残っている場合があるからです。

私も以前、大手旅行サイトやレークハウスの公式ホームページでは満室と表示されていたものの、電話で問い合わせたところ空き室があり、無事に予約することができました。

※参考:レークハウスからのお知らせ(2021年4月15日/北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトより)

5・6月にレークハウスへご宿泊をご検討されているお客さまへ | 北海道 朱鞠内湖 公式ウェブサイト|Lake Shumarinai
そこには、限られた人しかいけない。幻の魚が棲む[北海道・朱鞠内湖]公式ウェブサイト

湖畔で温かい朝食を食べたいなら「釣りパック」がおすすめ

釣りパックの内容(2018年当時のもの)。ジップロックに入っているのが菓子パンで、お菓子はボックスの中に入っている

湖畔で温かい朝食を楽しみたい方には、朝食サービス「釣りパック」がおすすめです。

お湯を沸かすためのガスコンロや、ミニカップ麺・菓子パン・お菓子・コーヒー(スティックタイプ)などがセットになっており、クーラーボックスに入れてそのまま釣り場へ持って行くことができます。

飛行機での遠征などでガス器具を持参できない方にとっては、特に嬉しいサービスです。

もし「カップ麺と菓子パンだけでは少し物足りない」という場合は、おにぎり(1個150円)も用意してもらえるので、前日までにレークハウスのスタッフに注文しておくと良いでしょう。
※おにぎりは前日の夜に手渡されます。

  • 釣りパック:1,000円
  • おにぎり:1個150円

釣りパックの詳しい内容については、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトの「お食事料金」ページをご確認ください。

洗濯は近くのコインランドリーで

画像出典:pixabay

宿泊中に洗濯をしたい場合は、キャンプサイト内にあるコインランドリーを利用することができます(キャンプ場利用者およびレークハウス宿泊者のみ利用可)。

キャンプサイトはレークハウスのすぐ目の前にあります。

※キャンプサイトの場所については、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトに掲載の「キャンプサイトマップ」をご確認ください。

※以下は、レークハウスからのお知らせ記事(2018年8月26日/北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトより)

ランドリー棟 | 北海道 朱鞠内湖 公式ウェブサイト|Lake Shumarinai
そこには、限られた人しかいけない。幻の魚が棲む[北海道・朱鞠内湖]公式ウェブサイト

支払いはキャッシュレス決済も可能

画像出典:pixabay

レークハウスでは、現金のほか各種キャッシュレス決済サービスも利用できます。

  • クレジットカード
    VISA/mastercard/JCB/AMERICAN EXPRESS/Diners Club/DISCOVER/銀聯ぎんれん
    (※ iD・QUICKPay利用可)
  • 交通系ICカード
    Suica/PASMO/Kitaca/TOIKA/manaca/ICOCA/SUGOCA/nimoca/はやかけん
    (※注:PiTaPa は利用不可)
  • QRコード決済
    PayPay/au PAY/LINE Pay/d払い/Alipay/WeChat Pay

※上記の情報は、レークハウス公式のお知らせ記事(2020年7月12日・北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトより)をもとにしています。

イトウ釣りのシーズンは大きく3つ

画像出典:photoAC

ここでは、5月1日から12月10日までの夏季トラウトフィッシング遊漁期間における、イトウ釣りのシーズンの流れについて説明します。

朱鞠内湖のイトウ釣りは、大きく3つのシーズンに分けることができます。
それぞれに特徴があるため、自分のスタイルに合った釣り方や狙い方を考えながら、釣行計画を立てるとよいでしょう。

5月解禁〜6月中旬:ワカサギとウグイの動向がカギ

イトウは、このサイズのウグイも丸のみしてしまう

一年のうちで最も多くのイトウ狙いのアングラーが訪れる時期です。

産卵を控えたウグイやワカサギが岸寄りを始め、それを追って多くのイトウが岸近くに集まります。まさにイトウが最も釣りやすい時期といえるでしょう。

この時期のイトウは、水深50センチにも満たない浅瀬に潜んでいることも多いため、ウェーディングの際は細心の注意が必要です(できるだけ水の中には入らないほうが望ましい)。

ちょうどイトウの産卵期(5月初旬〜5月末)とも重なるため、魚の扱いには特に注意したい時期でもあります。

表層水温が18℃を超えるようになると、イトウは水温の低い深場や、冷たい水が流れ込むインレットなどへ移動します。そのため、6月中旬以降は岸からの釣りが難しくなります。

5月上旬5月中旬5月下旬6月上旬6月中旬
平均気温5~10℃前後10~15℃前後15℃前後15℃前後15~20℃
表層水温5℃前後5~10℃前後10~15℃前後15~18℃前後18~20℃
ワカサギの岸寄り--
ウグイの産卵--
※ 上の表の内容はあくまで参考です。年によっても違いますし場所によっても変わってきます。

7月〜9月限定:プライベートガイドツアー

プライベートガイドツアーは、2017年から始まった大人気のサービス

水温が上昇し、岸からのイトウ釣りが難しくなる夏季限定で行われているのが、この「プライベートガイドツアー」です。

安全上の理由から一般客による持ち込み船の立ち入りが禁止されている北部最奥のポイント――「ブトカマ」「モシリ」「ドロ川」など――へ、レークハウスの中野さんをはじめとする数名のプロガイドが、マンツーマンで案内してくれる夢のようなサービスです。

周囲には誰もいない特別感、秘境感を味わえるうえ、ガイド中のイトウのキャッチ率はほぼ100%という驚異の実績。人気が高く、リピーターも非常に多いとのこと。

料金はやや高めですが、2名まで同乗できるため、2人で利用すれば意外とリーズナブルかもしれません。

朱鞠内湖の大自然に包まれながら、夢のような時間を過ごしたい方は、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。

※ 上記のポイントはいずれも流入河川の近くにあり、夏でも水温が低いため、イトウ釣りを楽しむことができます。

利用料金

半日プラン14時~まづめ1ボートチャーター 2人まで乗船可能35,000円(税別)
全日プラン早朝~10時 14時~まづめ1ボートチャーター 2人まで乗船可能50,000円(税別)
・別途料金 遊漁料 1,100円
・ふるさと納税を活用できます

プライベートガイドツアーの詳しい情報については、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトにある(プライベートガイドツアー)をご確認ください。

なお、プライベートガイドツアーは朱鞠内湖に隣接する小さな湖「ウツナイ」でも実施されているようです。

10月上旬〜12月上旬:秋の来訪者数は10月がピーク

10月上旬、表層水温が18℃を下回るようになると、秋のイトウ釣りシーズンが始まります。

11月に入ると、湖水が濁る現象(ターンオーバー)が発生し、イトウの釣果が徐々に減少します。それに伴い、釣り人の数も少なくなっていきます。

12月が近づくと水の濁りが解消され、再びイトウの反応が良くなります。しかし、寒さと降雪の影響で訪れる釣り人はわずかとなり、そのまま12月10日のシーズン終了を迎えます。

10月上旬10月中旬10月下旬11月上旬11月中旬
平均気温10~15℃5~10℃5℃前後5℃前後0~5℃
表層水温16~18℃前後12~16℃前後8~12℃前後8℃以下不明
降雪--初雪少し積もる本格的な雪
※ 上の表の内容はあくまで参考です。年によっても違いますし場所によっても変わってきます。

朱鞠内湖ならではの遊漁規則をチェック!

朱鞠内湖に生息する魚たちは、この湖に漁業権を持つ「朱鞠内湖淡水漁業協同組合」によって管理されています。
そのため、朱鞠内湖で釣りをする人は、漁協が定める遊漁規則に従う必要があります。

では、朱鞠内湖の遊漁規則にはどのような内容があるのか。釣行前にしっかり確認しておきましょう。

本記事で紹介する内容は、夏季トラウトフィッシング(5月1日~12月10日)を対象とした遊漁規則に基づいています。
使用できる漁具は竿釣り(ルアー・フライ)に限定され、対象魚種はイトウ・アメマス・ヤマベ(湖沼型サクラマス)の3種類です。

なお、冬季アイスフィッシング(1月10日~4月10日)や、餌釣り(竿釣・手釣)、
またはイトウ・アメマス・ヤマベ以外の漁業権対象魚に関する遊漁規則を知りたい方は、
朱鞠内湖の公式ウェブサイト内の「遊漁規則・魚種別」または「アイスフィッシング」のページをご確認ください。

本記事にある遊漁規則は、遊漁期間が夏季トラウトフィッシング(5月1日~12月10日)、漁具は竿釣(ルアーとフライ)、さらに遊漁対象魚をイトウ、アメマス、ヤマベ(湖沼型サクラマス)の3魚種に限定して書いていますのでご注意ください。

なお、冬季アイスフィッシング(1月10日~4月10日)や、餌釣り(竿釣・手釣)、
またはイトウ・アメマス・ヤマベ以外の漁業権対象魚に関する遊漁規則を知りたい方は、
朱鞠内湖の公式ウェブサイト内の「遊漁規則・魚種別」または「アイスフィッシング」のページをご確認ください。

遊漁期間は5月1日~12月10日(ヤマベは6月1日~12月10日)

解禁の頃によく見られるミズバショウ。白い花びらのように見える苞(ほう)に包まれた部分が花なのだそうだ

朱鞠内湖に生息する、イトウ、アメマス、ヤマベ(湖沼型サクラマス)の遊漁期間は以下のとおりです。

  • イトウ、アメマスの遊漁期間      :5月1日~12月10日(日の出から日の入りまで)
  • ヤマベ(湖沼型サクラマス)の遊漁期間 :6月1日~12月10日(日の出から日の入りまで)

朱鞠内湖が解禁を迎える5月初旬は、まだまだ寒さが残ります。年によっては湖面が凍結したままで釣りができないこともあるため、十分に注意しましょう。

※以下は、湖の解氷状況を知らせた過去の記事(2021年5月1日・朱鞠内湖漁協公式ブログより)

『前浜解氷!』
本日前浜からカラスにかけて解氷しました。ナマコ3に親子連れと思われるヒグマの足跡がありました。この付近で釣りをされる方は十分にご注意下さい。朱鞠内湖ではトレブ…

※ 以下は、湖の解氷状況を知らせた過去の記事(2021年4月30日・北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトより)

明日は遊漁解禁日です | 北海道 朱鞠内湖 公式ウェブサイト|Lake Shumarinai
そこには、限られた人しかいけない。幻の魚が棲む[北海道・朱鞠内湖]公式ウェブサイト

湖の解氷状況については、朱鞠内湖漁協の公式ブログや北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトで随時告知されます。釣行前には必ず最新情報を確認するようにしましょう。

・朱鞠内湖淡水漁業協同組合の公式ブログ(朱鞠内湖釣り情報)はこちら

・北海道朱鞠内湖の公式ウェブサイト(お知らせ)はこちら

朱鞠内湖では、冬季(1月10日~4月10日)にアイスフィッシング(氷上からの穴釣り)を楽しむことができます。
詳しくは、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイト内の「アイスフィッシング」ページをご確認ください。

遊漁エリア

朱鞠内湖では、釣りができる範囲として「遊漁エリア」が設定されています。
年間を通して釣りが禁止されているエリアや、渡船以外の遊漁船舶(持ち込みボートなど)の乗り入れが禁止されているエリアもあるため、釣行前に必ず内容を確認しておきましょう。

朱鞠内湖の遊漁エリアの詳細については、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイト内の「遊漁エリア」ページをご確認ください。

朱鞠内湖漁協では、漁業権が設定されており、通年で釣りが禁止されている流入3河川(ブトカマベツ川・蔭(かげ)の沢川・泥(どろ)川)以外の流入河川についても、法的な効力はないものの、イトウ保護のため釣りを控えるよう呼びかけています。
貴重なイトウを守るため、皆で協力しましょう。

イトウはすべてキャッチ&リリース

朱鞠内湖では、すべての遊漁エリアでイトウのキャッチ&リリースが義務付けられています。

  • イトウ:すべてキャッチ&リリース
  • アメマス:全長50cm以上は採捕禁止
  • ヤマベ(湖沼型サクラマス):全長10cm未満は採捕禁止

イトウ・アメマス・ヤマベ以外の漁業権対象魚に関する遊漁規則については、
北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトの「遊漁規則・魚種別」ページをご確認ください。

フックはシングルのバーブレスのみ使用可

朱鞠内湖では、イトウ釣りを永く楽しめる環境を守るため、使用できる釣り針はシングルのバーブレス(針が1本でカエシのないもの)のみと定められています。
この規定は、アメマスやヤマベ(湖沼型サクラマス)にも共通です。

ダブルフック(2本針)やトリプルフック(3本針)の使用は禁止されており、ルアー・フライ・エサ釣りのすべてに共通します。

カエシをペンチなどで潰したハリであれば使用可能です。
この際、カエシがしっかり潰れているかどうかは、服などに軽く刺してみてスッと抜けるかどうかが目安となります。

フックを取り付けるためのアイ(リング)が2つ以上あるミノープラグ(ルアー)の場合、ルアーのバランスを保つ目的で前後に1本ずつ、計2本までシングルのバーブレスフックを装着できます。

そのため、アイが3つあるロングミノーの場合は、いずれかのアイにフックを取り付けられない構造となります。

遊漁料金と納付場所

朱鞠内湖で釣りをする際は、当日の日付が記載された遊漁券(遊漁承認証)の購入が必要です。遊漁券を購入せずに無許可で釣りを行うと、密漁にあたります。

遊漁料金およびその納付場所(遊漁券の販売場所)は以下のとおりです。

遊漁料金(疑似餌を用いたもの ルアー・フライ・テンカラが対象)

・1日券 :1,100円 1,500円
・1週間券:4,500円
・1ケ月券:10,000円
・シーズン券:22,000円 (5月1日~12月10日)
※ 遊漁者が未就学の幼児は無料、小中学校生徒または肢体不自由者は半額
※ 幌加内町内の住民票がある場合は大人は半額、小中高等学校生徒および障害者手帳保有者は無料
※ 現場売りは、規定の遊漁料に1,000円を付加した金額

釣り人が支払った遊漁料金は、朱鞠内湖の漁場管理や魚類の増殖事業などに活用されています。釣りを楽しむ際は、必ず遊漁券を購入しましょう。

遊漁券が購入できる場所

  • ネット販売(推奨) : 「つりチケ」でネット・スマホからも1日券が購入可能
  • 朱鞠内湖淡水漁業協同組合
  • レークハウスしゅまりない
  • 朱鞠内湖畔キャンプ場案内所

朱鞠内湖淡水漁業協同組合の管理棟の入り口にあった自販機『 つりけんくん』は廃止になりました。

はじめての人が戸惑いやすい渡船の利用方法

多くのお客さんを乗せて船が動き出します。胸がいちばん高鳴るときです

朱鞠内湖で釣りを楽しむには、船の利用が欠かせません。というのも、朱鞠内湖には湖岸沿いを走る道路や遊歩道がほとんどなく、陸からアクセスできるポイントが限られているためです。
さらに湖には大小合わせて13以上の島があり、そこへ行くには船を利用するしかありません。

このように、朱鞠内湖では「船」が釣りを行ううえで非常に重要な役割を果たしています。

ここでは、朱鞠内湖での釣りに欠かせない足である「渡船」について、

  • 渡船の利用方法
  • 渡船先のポイントマップ

の2点を中心に、詳しく紹介します。

渡船の利用方法

朱鞠内湖で渡船を利用する際には、事前の予約や渡船申込書の提出など、いくつかの手続きが必要です。

遠征組など、初めて朱鞠内湖を訪れるアングラーにとっては、その手続きに戸惑うこともあるでしょう。ここで、利用前に知っておきたい手続きの内容をしっかり確認しておきましょう。

渡船は遊漁期間中(5月1日〜12月10日)であっても、常に運航しているわけではないので注意が必要です。あくまで目安ですが、春シーズンは5月の解氷直後から6月下旬頃まで、秋シーズンは10月初旬から禁漁となる12月まで運航していることが多いようです(その年の解氷状況や水温、降雪などの影響で前後します)。渡船の運航状況については、「レークハウスしゅまりない」に直接確認するのが確実です。

手続き①:渡船利用日前日の20時までに予約が必要

画像出典:photoAC

朱鞠内湖で渡船を利用するさいは、渡船利用日前日の20時までに電話、あるいはLINE(推奨)での予約が必要です。

  • LINEで予約 : こちら ※ LINEでの予約が推奨されています
  • 電話で予約 : レークハウスしゅまりない(0165-38-2029)

※ 電話での予約受付けは、利用予定日の1週間ほど前から行っているそうです。

予約する際には、朝イチ便、9時便、日中便(13時) のどれを予約するのかスタッフさんに伝えます。この予約の時点では、入りたいポイントなどを指定することはできません。あくまで仮予約という扱いです。また、予約していない方は乗船できないこともあるのでご注意を!

渡船料金

注意) 一部のポイント(弁天島・中の島・思案島)を除いて単独(1名)での渡船利用はできないのでご注意を!

出航時刻・その他料金備考
朝イチ便1名 3,300円~移動先が遠方のテング、なまこ沢の場合は+1,000円
9時便1名 3,300円~移動先が遠方のテング、なまこ沢の場合は+1,000円
日中便(13時)1名 3,300円~移動先が遠方のテング、なまこ沢の場合は+1,000円
ポイント替え1名 2,000円
※ 朝イチ便の出航時刻は、春シーズン:4~5時に随時出航、秋シーズン:5~6時に随時出航
※ 一部のポイント(弁天島・中の島・思案島)を除いて単独(1名)での渡船利用はできないのでご注意を!
※ 2名以上のグループでの利用は割引きあり(全員が同一ポイントへ渡船した場合に限る)

ここに書いた渡船の出航時刻と運航本数はあくまで目安です。その年によっても季節によっても変更される可能性があります。最新の情報については「レークハウスしゅまりない」に直接確認するか、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトにある(お知らせ)や(渡船の利用)をご確認ください。

手続き②:出航前に遊漁券購入と渡船申込書の提出を忘れずに

前浜にある朱鞠内湖淡水漁業協同組合の事務所(遊漁者が利用できる休憩所が併設されています)

渡船を予約した人は、当日にまずは朱鞠内湖淡水漁業協同組合の事務所に向かうことになります。

そこで当日の遊漁券の購入(つりチケなど)と渡船利用申込票(事務所の受付前に設置されています)の記入と提出を済ませます。遅くとも出航時刻の15分前には済ませる必要があります。

自動発券機:つりけんくん※注意 廃止されたため今はありません
渡船申込書(これは2021年のもの。現在は渡船料金やお迎えの時刻などが変更されている可能性があります)

渡船利用申込票には、以下の内容を記入する必要があるので事前に確認しておきましょう。

項目記入内容備考
日付渡船利用日
名前渡船利用者名グループでの利用の場合は代表者名
人数渡船利用者の人数
TEL渡船利用者の携帯番号グループでの利用の場合は代表者の携帯番号
緊急連絡先家族など緊急時の連絡先(名前、TEL)
ルアー・フライルアー、フライ どちらかに〇
場所入りたいポイント名を記入特に希望がない場合は、船長におまかせとしてもよい
場所替え途中でのポイント移動を希望するか、あり、なし どちらかに〇場所替えの迎えの時間と移動先は船長と相談
お迎え帰りの迎えの時刻を9時、13時、MAX から選択MAXは夕方最終までという意味。時間はその日によって変わる可能性あり

渡船申込書への必要事項の記入が終わったら、それを事務所の受付け前にある箱に提出します。もし事務所内にスタッフさんがいるときは、直接スタッフさんに手渡します。

その後、スタッフさんが渡船申込書を回収して、その日の渡船計画を立てます。

この時点で、もし入りたいポイントが重なるお客さんがいた場合などは調整が入ることもあります。その内容が気になる人はスタッフさんに聞いてみましょう。

また、乗船の際にはライフジャケットの着用が求められます。もし持っていない人は貸し出してくれるのでその旨をスタッフさんに伝えましょう。

渡船ボートの発着基地は朱鞠内湖淡水漁業協同組合のすぐ目の前にある砂利浜じゃりはま(ポイント名で前浜まえはまという)にあります。浮き桟橋に大型ボートが係留けいりゅうされているのですぐに分かると思います(以下グーグルマップ参照)。

迎えの時刻(9時、13時、MAX)はあくまで目安です。その年によっても季節によっても変更される可能性があります。最新の情報については「レークハウスしゅまりない」に直接確認するか、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトにある(お知らせ)や(渡船の利用)をご確認ください。

手続き③:渡船桟橋前に集合、そして出航

渡船桟橋前に集まる釣り客たち

予定の出航時刻前になると、渡船のスタッフさんが前浜にある渡船桟橋(浮き桟橋)にやってきます。渡船を利用する人は桟橋前に集合しましょう。

ここでスタッフさんによる点呼と最終確認が行われるので、名前を呼ばれたらその指示に従ってください。

その後、問題が無ければ出航になります。

手続き④:場所替え(ポイント移動)について

渡船申込書で場所替えを希望した人

渡船申込書で場所替え(ポイント移動)を希望した人は、予定時間になると迎えのボートがくるので準備しておきましょう。

もし、移動したいポイントにすでに他のお客さんが入っている場合は、別のポイントに入ることになる場合もあります。あらかじめ移動したいポイントの候補をいくつか用意しておくといいかも知れません。

また、場所替えを希望したのに、途中で気が変わって場所移動する必要がなくなったという人は、早めに場所移動キャンセルの連絡をしましょう。連絡先はレークハウスしゅまりないです。

渡船申込書で場所替えを希望しなかった人

渡船申込書で場所替え(ポイント移動)を希望しなかった人でも、ポイント移動することは可能です(人手不足などが理由で、出来ないことがあるかも知れません)。

渡船スタッフさんに電話連絡し、場所替えを希望する旨を伝えましょう。

ただこのとき、こちらがすぐに場所替えをしたいと思っても、すぐに対応してもらえる訳ではありません。スタッフさんの手が空いたタイミングでの対応となるのでよく覚えておきましょう。連絡先はレークハウスしゅまりないです。

手続き⑤:渡船の料金支払いはレークハウスで

宿泊施設 レークハウスしゅまりないの表入口

釣りを終えて、無事に渡船基地(前浜まえはま)に帰ってくると、船長から渡船申込書が手渡しされるので忘れずに受け取ってください。そのさいポイント移動の内容など記入内容に誤りがないかよく確認します(この内容で料金が決まるためです)。

記入内容に誤りがなければ、船長のサインのはいった渡船申込書をもってその日のうちに宿泊施設レークハウスに向かいます。そこで支払いを済ませてください。

支払いは現金以外も利用できます。

●クレジットカード
 VISA、mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club、DISCOVER …etc.

●交通系ICカード
 Suica、PASMO …etc.

●QRコード決済
PayPay、au PAY、LINE Pay、d払い、ALIPAY …etc.

釣りのあとは釣果報告の記入もお忘れなく。漁協事務所に用紙と回収ポストが用意されています。

渡船利用者がレークハウス宿泊者の場合、宿のチェックアウトの時に、宿泊料金とまとめて渡船料金を精算することもできます。もしこの支払方法を希望する場合は、その旨を船長に伝えましょう。

渡船先はポイントマップで確認

朱鞠内湖には、名前のついた釣りのポイントがじつに50カ所以上もあります。それらをまとめたポイントマップが存在するので、渡船利用者はそれを参考に行き先を指定しましょう。

ポイントマップの詳細については、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトにある(ポイントマップ)をご確認ください。

また、実際のポイントの様子がどんなものなのか知りたい方にむけて、ポイントの風景写真を用意しました。数は少ないですが、興味のある方はご覧になってください。

前浜(maehama)

前浜周辺の地図

朱鞠内湖の釣りはここから始まるといってもいい場所です。朱鞠内湖淡水漁業協同組合の事務所と渡船基地があります。

釣りのポイントとしても大変有名で、毎年何本もの大型イトウが釣りあげられています。

兎島(usagi)

兎島(黄色い線が歩いたルート

イタリー(italy)

イタリー(黄色い線が歩いたルート)

北大(hokudai)

北大(黄色い線が歩いたルート

渡船利用者の人気ナンバーワンのポイントがここ北大ほくだいです。

島の西側半分にはシャローエリアが広がり、一度に多くのアングラーたちが釣りを楽しむことができます。島の南東側一帯にはボサ(密生したヤナギ)が広がっており、水位が高い時期は入るのが非常に難しくなります。

北大ボサ(hokudai bosa)周辺

北大ボサ(黄色い線が歩いたルート

その名前のとおり、ボサ(密生したヤナギ)が広がるポイント。水位が低い時期は北大島まで渡っていくことができます。逆に水位が高い時期はポイントが水没してしまい、近づくことが難しくなります。

ボサ周りの釣りは高い集中力が求められます。気を抜くとすぐに根掛かりしてしまうので注意が必要です。

菅原(sugawara)

菅原(黄色い線が歩いたルート

北大ほくだいと同様、島の西側半分にはシャローエリアが広がっており、一度に多くのアングラーたちが釣りを楽しむことができます。5月にはワカサギの接岸が多く見られます。

鷺島(sagi)

鷺島(黄色い線が歩いたルート

テング(tengu)周辺

テング(黄色い線が歩いたルート

春先などの水位が低い時期は、湖岸線をかなりの距離歩いていくことができます。しかし水位が高い時期は、移動できる範囲はかなり限られてしまうでしょう。

ナマコ1/ナマコ2(namako1/namako2)周辺

ナマコ1、ナマコ2(黄色い線が歩いたルート

春先などの水位が低い時期は、湖岸線をかなりの距離歩いていくことができます。しかし水位が高い時期は、移動できる範囲はかなり限られてしまうでしょう。

ナマコ4(namako4)周辺

ナマコ4(黄色い線が歩いたルート

春先などの水位が低い時期は、湖岸線をかなりの距離歩いていくことができます。しかし水位が高い時期は、移動できる範囲はかなり限られてしまうでしょう。

ナマコ5/ナマコ スリット(namako5/namako slit)周辺

ナマコ5、ナマコ スリット(黄色い線が歩いたルート

春先などの水位が低い時期は、湖岸線をかなりの距離歩いていくことができます。しかし水位が高い時期は、移動できる範囲はかなり限られてしまうでしょう。

陸上はどこも膝丈くらいの草とヤナギだらけで非常に歩きにくいです。シーズンをとおして釣り人はほとんど入らないのか、人の足跡を見たことが有りません。

ヒグマ被害に遭わないための対策を忘れずに!(情報が古いため改定中)

画像出典:pixabay

朱鞠内湖で釣りをする際には、必ずヒグマ対策をするようにしましょう。湖の周辺にはヒグマが生息しています。自分が今いる場所はヒグマの生活圏であることを常に意識して行動することが求められます。

ヒグマ対策の基本は、こちらからヒグマに近づかない、こちらにヒグマを近づけない、緊急時の対応法を用意しておくです。

これらをしっかりと理解してヒグマの被害に遭わないよう注意しましょう。

北海道(行政)が作成した、ヒグマに関する注意事項をまとめた記事(野山でヒグマに出会わないために)があるので、そちらにも目をとおして見てください。

よくある話に、渡船で島に渡ってしまえば熊の心配はない!というのがありますが、これは大きな間違いです。熊は泳ぎが得意ですし、島に渡ることもあるのでくれぐれも注意してください。

 朱鞠内湖周辺では近年、ヒグマの目撃情報が相次いでいます。釣行前には、自治体が運用する「アニマルアラート」でヒグマの最新情報を確認しておくと安心です。
このシステムでは、ヒグマなどの野生動物の目撃場所痕跡情報を地図上で確認することができます。スマートフォンやパソコンから簡単にアクセスできるため、出発前のチェックに最適です。

幌加内町版のアニマルアラートはこちら

熊除けアイテムは必需品

湖畔でよく見かけるヒグマの足跡(朱鞠内湖にて筆者撮影)

朱鞠内湖で釣りをする際は、熊除けの鈴、ベル、笛(ホイッスル)…etc. 音の出るアイテムを必ず携帯しましょう。音を鳴らすことによって人の存在を熊に知らせて、こちらに近づけさせないようにするのが目的です。

以下は、朱鞠内湖の釣り人たちのあいだでよく見かける、熊除け用アイテムの一例です。複数個用意しておくとより安心でしょう。

熊鈴、ベル

熊鈴とカウベル

熊鈴やベルは、フィッシングベストやウェーダーのベルトなどに取り付けて使うことが多いものです。基本的には人が体を動かさないと音が鳴らない仕組みになっています。

商品のなかには、音が鳴りずらいものや、鳴っても音が小さかったり、あるいは音がすぐに消えてしまうものなど、熊除けとしては不十分なものもあります。小さな動きでも大きな音が鳴るもの、さらにその音が長く続くものを選んだほうがいいでしょう。

また、使わない時は音が鳴らない仕組みのついたものがいいと思います。周りに他の釣り人がいる状況で、必要以上に音をたてると不快に感じる人がいるので配慮は必要です。

実際に商品を手に取って音の具合を確かめたうえで購入することをおすすめします。

電子ホイッスル

実際に私が使用している電子ホイッスル(ネットオー(NET-O)※生活防水、単四電池3本使用)

これは電池で駆動するホイッスルで、私も実際に使用しています。ボタンを押すと大きな電子音が鳴り響きます。この電子音はかなり耳障りなものなので使うときには少し注意が必要かも知れません。

熊鈴やベルとは違い、ただボタンを押すだけで、決まった音を安定して鳴らすことができるので使いやすさ抜群です。ボタン操作で音色や音量を変えることができる商品もあります。

山ラジオ

画像出典:photoAC

クマ除けスプレー&ナタ

熊除けスプレーとナタは、上で紹介した音の出る熊除けアイテムとは少し性格が異なるものです。熊がすでに見えている状況など、より緊急性が高い局面で使うかどうかの判断が求められます。

使うにはある程度の知識と技術、経験が必要なので、初心者が扱うのは少し難しいかもしれません。飛行機を利用する遠征組にとっては現地に持っていくこと自体が難しいアイテムでもあります。

今後、現地で有料でのレンタルができる仕組みが整うと遠征組にとってはありがたいです。

現場での食料品の出しっぱなしは厳禁

釣りの現場で、お弁当やお菓子などの食料品を出したまま放置することは絶対に止めましょう。食べ物の匂いにつられて熊が近寄ってくるのを防ぐためです。

食料品は匂いがもれにくいバッグの中に必ず仕舞ってください。

私は、耐水性のあるターポリン素材で出来た、気密性の高いアウトドアバッグの中に仕舞うようにしています。

食べ物を狙うのは熊だけではありません。カラスやキツネにも十分に注意してください。特にカラスはファスナーを開けてバッグの中身を漁ることがあるので注意が必要です。

携帯に緊急時の連絡先を登録

画像出典:photoAC

朱鞠内湖で釣りをする際には、携帯やスマホに緊急時の連絡先を必ず登録するようにしましょう。これは現場でヒグマに遭遇したり、怪我をして身動きがとれなくなったなど、何か緊急事態が発生したときにすぐに助けを呼ぶのに必要なことになります。

私は以前、春の朱鞠内湖で熊に出会ってしまったことがあります。距離が離れていたためそれほど緊急性は感じませんでしたが、渡船スタッフさんに電話をして船で迎えにきてもらいました(その後、別ポイントへ移動しました)。

『連絡先はその場でネットで調べればいいじゃん!』という意見もあるかも知れません。しかし緊急時には冷静な判断ができないこともあるので、事前に登録しておくのが無難でしょう。それに安心感が違います。

登録する連絡先としては、釣り場にもっとも近い施設

  • レークハウスしゅまりない : 0165-38-2029
  • 朱鞠内湖淡水漁業協同組合 : 0165-38-2470

などがいいでしょう。

このほか各自の判断で連絡先を追加することをおすすめします。

釣り場で大活躍するアイテム

ここでは釣り場に持っていくと、かなり役立つというアイテムをご紹介します。

私もこれまでに何度も使用しており、その有用性は折り紙付きです。

釣行計画の「持っていくものリスト」にぜひ加えてみてください。

レジャーシート

100均で購入したレジャーシート

朱鞠内湖で釣りをする際は、レジャーシートを1枚持っていくことをおすすめします。

朱鞠内湖の湖岸線は、赤土がむき出しの場所がほとんどです。このためタックルや荷物をそのまま地面に置いてしまうと、赤土でひどく汚れてしまいます。

地面にレジャーシートを敷けば、大事な荷物を汚れから守ることができます。

レジャーシートのあるなしで現場での快適さがまったく違いますので、ぜひ1枚用意していってください。

単眼鏡または双眼鏡

筆者の所持品:Kenko 単眼鏡 倍率7倍 18口径

朱鞠内湖で釣りをする際は、小型軽量の単眼鏡(或いは双眼鏡)を持っていくことをおすすめします。

朱鞠内湖の面積は東京ドーム500個分以上あるといわれるほどとにかく巨大です。そんな湖をランガンしながら探っていくときなど、これから向かう先に他の釣り人が居ないかどうか確かめるには、肉眼では無理があります。

単眼鏡や双眼鏡を使えば、見える景色を何倍にも拡大してくれるので、遠くの様子もしっかり確認できます。

使いたいときにすぐ取り出せることが重要なので、小型軽量でポケットに仕舞えるもの、ストラップを使って首からぶら下げられるものなどが使いやすいでしょう。

野生動物の観察にも使えるので、ひとつ持っていくことをおすすめします。

ヘッドライトまたはLEDランタン(秋・冬の必需品)

筆者の所持品:モンベル パワーヘッドランプ ネイチャーガイド

次に紹介するアイテムは、ヘッドライト(またはLEDランタン)です。

これは日の入りの時刻がはやくなる秋、冬の時期に、夕方MAXまで釣りをする渡船利用者にぜひ持っておいてもらいたいアイテムです。

「秋の日はつるべ落とし」というように、秋は夕方になるとすぐに日が暮れて真っ暗になってしまいます。

下の写真は10月下旬に渡船を利用(迎えの時刻はMAXを指定)した時のもので、船が迎えにくる直前のようすです。とても暗いですね。

迎えに来た船長さんは、こんな暗さのなか、お客さんが何処にいるのか探さなければならないのですから大変です。

ヘッドライトやLEDランタンなど強い光を放つアイテムを用意して、船長さんが見つけやすい状況をつくってやってください。

10月23日 16時27分 鷺島(サギシマ)のようす。このあと少しして帰りの船が迎えにきてくれました。

魔法ビン(アウトドア用)

筆者の所持品:サーモス 山専用ステンレスボトル FFX-901(900ml)

続いて、ご紹介するアイテムはアウトドア用途の魔法ビンです。

この魔法ビンは高い保温力がウリの商品で、沸騰したお湯を入れてから6時間が経過しても80度をキープしてくれる優れもの。

早朝、沸騰したお湯をいれて持っていけば、お昼に熱々のカップラーメンやホットコーヒーを楽しむことができるわけです。

釣りの状況がわるく心が折れそうな時でも、温かいものを口にすれば、気持ちもグッと上がるはず。

本州からの遠征組(飛行機を利用)など、お湯を沸かすための燃料(OD缶など)を用意できない人は、アウトドア用の魔法ビンをぜひ利用してみてください。

ルアー回収器

筆者の所持品:ルアーリターンII(ベルモント) 41~278cmの間で伸縮します

最後にご紹介するアイテムは、ルアー回収器です。

なぜこれが必要なのかというと、朱鞠内湖の水辺にはいたるところに「切り株」や「ヤナギ」などの障害物が沈んでおり、これに釣り針が引っかかる可能性がとても高いからです。

私はこれまでに何度もこのアイテムのお世話になっており、回収率はなかなかのもの。

1日5~6回の根掛かりに対して、回収できないことが1回あるかどうかといった成績です。

私はミノープラグを使って、浅瀬にさしてくるイトウを狙った釣りをしています。水深は深くても腰あたりまでなので、割と回収がしやすい条件だといえます。

これ以上水深が深くなると回収率はずっと下がってしまうと思いますが、もし私と同じようなスタイルの釣りをする方なら、ルアー回収器を持っていく価値は十分にあると思います。

ぜひご検討を!

「切り株」水面下の根にも要注意
「ヤナギ」水位が上がるとかなり厄介な存在に

コメント

タイトルとURLをコピーしました