【更新情報】
2024年秋シーズンの渡船・その他情報が発表されました。詳しい内容は、以下のお知らせの記事(2024年10月9日 北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトより)をご確認ください。
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釣り人の憧れの魚、幻のイトウが狙える湖として知られる朱鞠内湖。ここは漁協が釣り場をしっかりと管理しており、イトウが釣れる確率が高いことから、毎年多くの釣りファンたちがやってくる人気の釣り場です。
私もそのファンのひとりで、これまでに何度か朱鞠内湖を訪れてイトウを手にしてきました。
今回の記事では、初めて朱鞠内湖のイトウ釣りにチャレンジしたいと考えている遠征組アングラーに向けて、これだけは絶対に知っておいた方がいいという情報をまとめました(以下参照)。
ちなみに、イトウの釣り方などについてはいっさい書いていませんのでお間違いのないよう。
- 釣り人におすすめの宿「レークハウスしゅまりない」
- 朱鞠内湖のイトウ釣りのシーズン
- 朱鞠内湖ならではの遊漁規則
- はじめての人が戸惑いやすい渡船の利用方法
- 渡船先のポイントマップ(写真あり)
ヒグマ被害に遭わないための対策- 釣り場で大活躍のアイテム …etc.
これらの情報は、私が現地で実際に体験したものをもとに書いています。自分自身の初釣行を振りかえったときに、もしあの時この情報を知っていたら、余計な時間を使わずにもっと釣りに専念できただろう、もっと快適に釣りが楽しめただろう、困ることもなかっただろう、と感じたものばかりです。
大切なお金と時間を費やしでかける釣り遠征ですから、誰だって失敗はしたくないもの。
この記事が少しでも皆さんの初遠征のお役に立てれば幸いです。
宿泊先は「レークハウスしゅまりない」がおすすめ
おすすめの理由
初めての朱鞠内湖でイトウ釣りを楽しむなら、宿泊先は『レークハウスしゅまりない』がおすすめ(以下『レークハウス』と略す)。なぜなら、この施設はイトウ釣りをフルで楽しむために必要な要素がすべて揃っているからにほかなりません。
ではその要素にはいったいどんなものがあるのか、ひとつづつ見ていきましょう!
要素その①:渡船基地まで徒歩5分の近さ
宿泊施設『レークハウス』をおすすめする要素その①は、釣り場までの近さです。
レークハウスから渡船基地のある前浜までの道のりはおよそ240メートル、歩いて5分もかかりません。まさに目と鼻の先です。
春シーズンの朱鞠内湖の朝はとても早く、渡船の第一便が動き出すのは早朝4:00です。
宿から釣り場まで近いということは、朝はギリギリまで寝ていられるということ。早起きは苦手だいう人にとってはこれ以上嬉しいことはないでしょう。
要素その②:釣り客の受け入れ体制がととのっている
『レークハウス』をオススメする要素その②は、釣り客を受け入れる体制(サービス)がととのっていることです。
この施設は、朱鞠内湖のイトウ釣りの人気を一躍全国区のものとした立役者「中野」さんが代表をつとめています。当然、そんな氏が手掛けた宿ですから、釣り客を受け入れる体制が整っていないわけがありません。
むしろ釣り客のためだけに作られた宿だといっても過言ではないくらいの充実ぶりです。
その一例を見てみると
- 泥で汚れたブーツやウェーダーなどを水洗いできる水場がある
- 濡れてしまったウェーダーやジャケットなどを乾かすための乾燥室完備
- 持込み艇用エレキのバッテリー充電が可能
- 朝が早い釣り客のための朝食の用意がある(釣りパック)
- 渡船利用者には料金の割引がある(ポイント移動した人が対象)
- ルアー・フライ用釣り具の販売あり(品数は少なめ)
- 釣り用のバッグやアパレル、イトウをモチーフにしたグッズ類の販売
…etc.
どれも釣り人にとっては嬉しいサービスばかりです。
そして、さらにもうひとつ嬉しいサービスがあることを忘れてはなりません。
そのサービスというのは、朱鞠内湖の最新の釣り情報が手にはいることです!
レークハウスの代表をつとめる中野さんは、朱鞠内湖でフィッシングガイドをつとめるほどの大の釣り好きで知識も経験も豊富です。そしてシーズン中はほぼ毎日お客さんを船に乗せて各ポイントまでの送迎もしています。
お客さんとの会話のなかで、昨日はあそこでいい魚が出たとか、どんなルアーやフライが良かったとか、イトウ釣りに関する最新の情報がいちはやく彼のもとには集まってくるわけです。
そんな中野さんから話を聞かない手はありません(絶対にいろいろと聞くべきです)。
中野さんはとても多忙なかたのため、いつもレークハウス内にいるわけではありません。それでも夕食時には宿に戻ってきていることが多いと思います。
宿でもし中野さんを見かけたら、ぜひとも自分から積極的に話しかけてみるといいでしょう。朱鞠内湖の釣りに関する疑問・質問なんでも親切に答えてくれるはずですよ。
要素その③:夕食がとても美味しい
『レークハウス』をオススメする要素その③は、夕食がとても美味しいことです。
私の周りでも、レークハウスを利用したことのある人に話をきくと、みなさん口を揃えて同じことを言います。
提供される夕食は、ダッチオーブン料理やジンギスカン、海鮮焼き…etc. 地元の新鮮な食材を使った見た目がオシャレでちょっとワイルドなもの。それらをひと口食べれば『あ~北海道に来たんだなぁ~!』と気分がもりあがること間違いなしです。
その日にあった釣りの話しを肴に、仲間内うち、あるいは隣席の人と食事を囲めば、夕食がよりいっそう美味しく、楽しい時間になるでしょう。
レークハウスに宿泊の際は、素泊まりではなく夕食付きプランの利用をおすすめします。
宿に持っていくと役立つアイテム
ここでは、レークハウスに宿泊した際に持っていくと何かと役立つアイテムをご紹介します。
持っていかなくても特に支障が出る訳ではありませんが、あればより快適に宿で過ごすことができるでしょう。もし旅行用バッグのスペースに余裕があるようなら持っていくことをおすすめします。
スリッパとサンダルがあればより快適
レークハウスの館内では、内履きで移動するエリアと、外履きで移動するエリアが存在します。そのエリアの境目には、下駄箱といっしょに宿泊者が利用できる外履き用のサンダルなどが用意されています。
ですが、不特定多数の人が利用したものを履くことに抵抗を感じる人もいるかも知れません。そんな方は、ぜひ自分専用の内履き(スリッパなど)と、外履き(サンダルなど)を用意していってください。施設内でより快適に過ごすことができるでしょう。
そのときは、履物に自分の名前を書くこともお忘れなく!
盗難防止用のワイヤーロック
このワイヤーロックは、乾燥室でウェーダーやジャケットなどを乾かす際に使用します。乾燥室内にある固定式ハンガーと自分のウェーダーやジャケットをつなぎとめるためのものです。
盗難防止用だなんて、なにかとても物騒な感じがしますが、これはウェーダーやジャケットが他人に盗まれるのを防ぐという意味ではありません。他の利用者さんが自身の持ち物と勘違いして誤って持って行ってしまうことを防ぐために使います。
釣りのハイシーズンの時期など、乾燥室の利用者が多い時には、自分と同じメーカー(型番)のウェーダーやジャケットが隣り合わせで並ぶことがあります。そんな時に自分が間違えて他人様のものを持って行ってしまわないようにするためにも、ぜひ用意しておきたいアイテムのひとつです。
宿泊経験者でも意外と知らないお役立ち情報
繁忙期(5・6月)の空室確認は電話が確実
繁忙期の5~6月に宿の予約をしたい場合は、インターネットではなく電話で直接問い合わせてみましょう。
インターネット上では満室と表示されていても、「空室」がある場合があるからです。
私も以前、大手旅行サイトやレークハウスのホームページ(宿泊予約)では満室となっていたのに、電話で問い合わせたら空き室があり無事予約することができました。
※ 以下は、レークハウスのお知らせの記事(2021年4月15日 北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトより)
湖畔で温かい朝食が食べたいなら釣りパックがおすすめ
湖畔で温かい朝食を食べたいという人は、朝食サービス「釣りパック」がおすすめです。
お湯を沸かすためのガスコンロと、ミニカップ麺/菓子パン/お菓子/コーヒー(スティックタイプ)などをクーラーボックに入れて現場に持っていくことができます。
飛行機での遠征組など、ガス器具を用意できない人にとっては嬉しいサービスです。
もし、カップ麺と菓子パンだけではちょっと物足りないという人は、おにぎり(1個 150円)も用意してくれるので、前日までにレークハウスのスタッフさんに注文するといいでしょう。※ おにぎりは前日の夜に手渡されます
- 釣りパック 1,000円
- おにぎり 1個 150円
釣りパックの詳しい内容については、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトにある(お食事料金)をご確認ください。
洗濯は近くのコインランドリーで
宿泊中にもし洗濯をしたい場合は、キャンプサイトにあるコインランドリーを利用することができます(キャンプ場利用者とレークハウス宿泊者のみ利用可)。
キャンプサイトはレークハウスのすぐ目の前にあります。
※キャンプサイトの場所は、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトにある(キャンプサイトマップ)をご確認ください。
※ 以下は、レークハウスのお知らせの記事(2018年8月26日 北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトより)
支払いはキャッシュレス決済も可能
レークハウスでの支払いは、現金以外にキャッシュレス・サービスも利用できます。
- クレジットカード
VISA・mastercard・JCB・AMERICAN EXPRESS・Diners Club・DISCOVER・銀聯
(※ iD・QUICKPay利用可) - 交通系ICカード
Suica・PASMO・Kitaca・toICa・manaca・ICOCA・SUGOCA・nimoca・はやかけん
(※注:PiTaPa は利用不可) - QRコード決済
PayPay・au PAY・LINE Pay・d払い・ALIPAY・Wechat Pay
※ 以下は、レークハウスのお知らせの記事(2020年7月12日 北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトより)
イトウ釣りのシーズンは大きく分けると3つ
ここでは、5月1日~12月10日までの夏季トラウトフィッングの遊漁期間中における、イトウ釣りのシーズンの流れについて説明します。
朱鞠内湖のイトウ釣りは大きく3つのシーズンに分けることができます。
それぞれ特徴があるので、自分が楽しみたいイトウ釣りのスタイルに合わせて釣行の計画を立てるといいでしょう。
5月解禁~6月中旬 ワカサギ、ウグイの動向がカギ
一年のうちでもっとも多くのイトウ狙いのアングラーたちがやってくる時期です。
産卵を控えたウグイやワカサギの岸寄りがはじまり、それを狙って多くのイトウたちが岸近くに集まってきます。イトウがもっとも釣りやすい時期だといえるでしょう。
この時期のイトウは水深50センチにも満たない岸近くに潜んでいることが多いので、ウェーディングする際は細心の注意を払う必要があります(できるだけ水の中には入らない方がいい)。
ちょうどイトウの産卵時期(5月初旬~5月末)とも重なるため、イトウの扱いには特に注意したい時期でもあります。
表層水温が18℃を超えてくると、イトウは水温の低い深場や、冷たい水が流れ込むインレットなどに移動します。このため6月中旬以降は、岸からの釣りが難しくなります。
5月上旬 | 5月中旬 | 5月下旬 | 6月上旬 | 6月中旬 | |
---|---|---|---|---|---|
平均気温 | 5~10℃前後 | 10~15℃前後 | 15℃前後 | 15℃前後 | 15~20℃ |
表層水温 | 5℃前後 | 5~10℃前後 | 10~15℃前後 | 15~18℃前後 | 18~20℃ |
ワカサギの岸寄り | △ | 〇 | △ | - | - |
ウグイの産卵 | - | △ | 〇 | △ | - |
7月~9月限定 プライベートガイドツアー
水温が上昇し、岸からのイトウ釣りが難しくなる夏限定で行なわれているのがこのプライベートガイドツアーです。
安全上の理由から、一般客の持ち込み船の侵入が禁止されている北部最奥のポイント「ブトカマ」「モシリ」「ドロ川」などに、レークハウスの中野さんはじめ数名のプロガイドが、1対1でイトウ釣りの案内をしてくれる夢のようなサービス。
周囲にはほかに誰もいない特別感、秘境感が味わえること、さらにガイド中のイトウのキャッチ率がほぼ100%ということで人気が高く、リピーターがとても多いそう。
料金はちょっとお高めですが、2名までの乗船が可能ということなので、ふたりで利用すれば意外とリーズナブル…?
朱鞠内湖の大自然の中で、夢のような時間を味わいたいという方はいちど利用してみてはいかがでしょうか。
※ 上記のポイントはどれも流入河川の近くにあり、夏でも水温が低いためイトウ釣りを楽しむことができます。
利用料金
半日プラン | 14時~まづめ | 1ボートチャーター 2人まで乗船可能 | 35,000円(税別) |
全日プラン | 早朝~10時 14時~まづめ | 1ボートチャーター 2人まで乗船可能 | 50,000円(税別) |
・ふるさと納税を活用できます
プライベートガイドツアーの詳しい情報については、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトにある(プライベートガイドツアー)をご確認ください。
プライベートガイドツアーは、朱鞠内湖に隣接する小さな湖「ウツナイ」でも行われているようです。
10月上旬~12月上旬 秋の来釣者数は10月がピーク
10月上旬、表層水温が18℃を下回るようになると、秋のイトウ釣りのシーズンが始まります。
11月になり湖水が濁る現象(ターンオーバー)が始まるとイトウの釣果が減少、それに伴って釣り人の数も減ってしまいます。
12月が近づくと、水の濁りが解消されふたたびイトウの反応が良くなります。しかし、寒さと雪の影響から訪れる釣り人は数える程度。そのまま12月10日を迎えシーズン終了となります。
10月上旬 | 10月中旬 | 10月下旬 | 11月上旬 | 11月中旬 | |
---|---|---|---|---|---|
平均気温 | 10~15℃ | 5~10℃ | 5℃前後 | 5℃前後 | 0~5℃ |
表層水温 | 16~18℃前後 | 12~16℃前後 | 8~12℃前後 | 8℃以下 | 不明 |
降雪 | - | - | 初雪 | 少し積もる | 本格的な雪 |
朱鞠内湖ならではの遊漁規則をチェック!
朱鞠内湖に生息する魚たちは、この湖に漁業権をもつ朱鞠内湖淡水漁業協同組合によって管理されています。このため朱鞠内湖で釣りをする人は、漁協が定めた遊漁規則に従わなければなりません。
朱鞠内湖の遊漁規則はいったいどんなものなのか、釣行前にしっかりと確認しておきましょう。
本記事にある遊漁規則は、遊漁期間が夏季トラウトフィッシング(5月1日~12月10日)、漁具は竿釣(ルアーとフライ)、さらに遊漁対象魚をイトウ、アメマス、ヤマベ(湖沼型サクラマス)の3魚種に限定して書いていますのでご注意ください。冬季アイスフィッシング(1月10日~4月10日)、餌釣り(竿釣、手釣)、さらにイトウ、アメマス、ヤマベ以外の漁業権対象魚についての遊漁規則が知りたい方は、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトにある(遊漁規則・魚種別)や(アイスフィッシング)をご確認ください。
遊漁期間は5月1日~12月10日(ヤマベは6月1日~12月10日)
朱鞠内湖に生息する、イトウ、アメマス、ヤマベ(湖沼型サクラマス)の遊漁期間は以下のとおりです。
- イトウ、アメマスの遊漁期間 :5月1日~12月10日(日の出から日の入りまで)
- ヤマベ(湖沼型サクラマス)の遊漁期間 :6月1日~12月10日(日の出から日の入りまで)
朱鞠内湖が解禁を迎える5月初旬はまだまだ寒いです。年によっては湖面がまだ凍ったままで、釣りができないこともあるので十分に注意しましょう。
※ 以下は、湖の解氷状況を知らせた過去の記事(2021年5月1日 朱鞠内湖漁協公式ブログより)
※ 以下も、湖の解氷状況を知らせた過去の記事(2021年4月30日 北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトより)
湖の解氷状況については、朱鞠内湖漁協の公式ブログや北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトで告知されるので釣行前に必ず確認するようにしましょう。
・朱鞠内湖淡水漁業協同組合の公式ブログ(朱鞠内湖釣り情報)はこちら
・北海道朱鞠内湖の公式ウェブサイト(お知らせ)はこちら
朱鞠内湖では冬季(1月10日~4月10日)にアイスフィッシング(氷上からの穴釣り)を楽しむことができます。その詳細について知りたい方は、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトにある(アイスフィッシング)をご確認ください。
遊漁エリア
朱鞠内湖では釣りができる遊漁エリアが設定されています。周年釣りが禁止されているエリアや、渡船以外の持ち込み遊漁船舶の乗り入れが禁止されているエリアもあるので、釣行前にその内容をしっかりと確認しておきましょう。
朱鞠内湖の遊漁エリアの詳細については、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトにある(遊漁エリア)をご確認ください。
朱鞠内湖漁協では漁業権が設定され周年釣り禁止となっている流入 3 河川(ブトカマベツ川、蔭の沢川、泥川)以外の流入河川についても、法的効力はないものの釣りをしないよう呼びかけています。イトウ保護のためですのでみんなで協力しましょう。
イトウはすべてキャッチ&リリース
朱鞠内湖ではイトウはすべての遊漁エリアでキャッチ&リリースする決まりとなっています。
- イトウはすべてキャッチ&リリース
- アメマスは全長50cm以上は採捕禁止
- ヤマベ(湖沼型サクラマス)は全長10cm未満は採捕禁止
イトウ、アメマス、ヤマベ以外の漁業権対象魚についての遊漁規則が知りたい方は、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトにある(遊漁規則・魚種別)をご確認ください。
フックはシングルのバーブレスのみ使用可
朱鞠内湖では永続的にイトウ釣りが楽しめるように、使える釣り針はシングルのバーブレス(針が 1 本でカエシのついていないもの)のみです。これはアメマス、ヤマベ(湖沼型サクラマス)についても同じです。
ダブルフック(2本針)、トリプルフック(3本針)の使用は禁止で、これはルアー・フライ・エサ釣りすべてに共通する内容です。
カエシをペンチなどで潰したハリであれば使用はOK。このとき、カエシがしっかりと潰れているかどうかの判断は、服に刺したハリがスッと簡単にとれるかどうかが目安。
フックを取りつけるためのアイが2つ以上あるようなミノープラグ(ルアー)の場合は、ルアーのバランスをとる為に前と後ろに1本ずつ計2本までシングルのバーブレスフックをつけることが可能。
このため、フックを取りつけるためのアイが3つあるようなロングミノーの場合は、フックを取りつけることのできないアイが1つ以上できてしまうことになります。
遊漁料金と納付場所
朱鞠内湖で釣りをするには当日の日付の入った遊漁券(遊漁承認証)の購入が必要です。遊漁券を購入せずに無許可で釣りをおこなうとそれは密漁になります。
遊漁料金とその納付場所(遊漁券の購入場所)は以下のとおりです。
〇 遊漁料金(疑似餌を用いたもの ルアー・フライ・テンカラが対象)
・1日券 :1,100円 1,500円
・1週間券:4,500円
・1ケ月券:10,000円
・シーズン券:22,000円 (5月1日~12月10日)
※ 遊漁者が未就学の幼児は無料、小中学校生徒または肢体不自由者は半額
※ 幌加内町内の住民票がある場合は大人は半額、小中高等学校生徒および障害者手帳保有者は無料
※ 現場売りは、規定の遊漁料に1,000円を付加した金額
釣り人が支払った遊漁料金は、朱鞠内湖の漁場管理や魚の増殖事業などに使われます。釣りをする際は必ず遊漁券を購入しましょう。
〇 遊漁券が購入できる場所
- ネット販売(推奨) : 「つりチケ」でネット・スマホからも1日券が購入可能
- 朱鞠内湖淡水漁業協同組合
- レークハウスしゅまりない
- 朱鞠内湖畔キャンプ場案内所
朱鞠内湖淡水漁業協同組合の管理棟の入り口にあった自販機『 つりけんくん』は廃止になりました。
はじめての人が戸惑いやすい渡船の利用方法
朱鞠内湖で釣りを楽しむには船の利用が欠かせません。なぜなら朱鞠内湖には湖沿いをはしる道路や遊歩道などがほぼ無いからです。また、湖には大小13以上もの島があり、そこへ行くには船を利用するほかありません。
このように朱鞠内湖では「船」が釣りをする上で大変重要な役割を果たしています。
ここでは、朱鞠内湖で釣りをする際の重要な足のひとつである「渡船」について、
- 渡船の利用方法
- 渡船先のポイントマップ
を詳しく説明します。
渡船の利用方法
朱鞠内湖で渡船を利用する際には、事前に予約したり渡船申込書を提出したりと、利用前にいくつかやらなければならない手続きがあります。
遠征組など、はじめて朱鞠内湖に訪れたアングラーはその手続きに戸惑うかも知れません。ここでその利用手続きの内容をしっかりと理解しておきましょう。
渡船は遊漁期間中(5月1日~12月10日)、常に運航している訳ではないので注意してください。これはあくまで目安ですが、春シーズンは5月解氷直後~6月下旬くらいまで、秋シーズンは10月初旬~12月禁漁まで運航していることが多い気がします(その年の解氷状況や水温、降雪などの影響を受けて日にちは前後します)。渡船の運航状況については「レークハウスしゅまりない」に直接確認するといいでしょう。
手続き①:渡船利用日前日の17時までに予約が必要
朱鞠内湖で渡船を利用するさいは、渡船利用日前日の17時までに電話、あるいはLINE(推奨)での予約が必要です。
- LINEで予約 : こちら ※ LINEでの予約が推奨されています
- 電話で予約 : レークハウスしゅまりない(0165-38-2029)
※ 電話での予約受付けは、利用予定日の1週間ほど前から行っているそうです。
予約する際には、朝イチ便、9時便、日中便(13時) のどれを予約するのかスタッフさんに伝えます。この予約の時点では、入りたいポイントなどを指定することはできません。あくまで仮予約という扱いです。また、予約していない方は乗船できないこともあるのでご注意を!
渡船料金
注意) 以下の料金は古い情報です。現在は料金などが異なっています。また単独での渡船利用が出来なくなっているのでご注意を!
出航時刻・その他 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
朝イチ便 | 3,000円 | 移動先が遠方のテング、なまこ沢の場合は+1,000円 |
9時便 | 3,000円 | 移動先が遠方のテング、なまこ沢の場合は+1,000円 |
日中便(13時) | 2,500円 | 移動先が遠方のテング、なまこ沢の場合は+1,000円 |
ポイント替え | 1,200円 | レークハウス宿泊者は割引あり |
※ 5名以上のグループでの利用は割引きあり(全員が同一ポイントへ渡船した場合に限る)
シーズン最盛期の土日祝日は別ですが、利用するお客さんが少ない平日は、事前に渡船の予約を入れておかないと、スタッフさんは当日の利用客はいないものと判断して船を出しません。くれぐれも注意してください。
ここに書いた渡船の出航時刻と運航本数はあくまで目安です。その年によっても季節によっても変更される可能性があります。最新の情報については「レークハウスしゅまりない」に直接確認するか、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトにある(お知らせ)や(渡船の利用)をご確認ください。
手続き②:出航前に遊漁券購入と渡船申込書の提出を忘れずに
渡船を予約した人は、当日にまずは朱鞠内湖淡水漁業協同組合の事務所に向かうことになります。
そこで当日の遊漁券の購入(つりチケなど)と渡船利用申込票(事務所の受付前に設置されています)の記入と提出を済ませます。遅くとも出航時刻の15分前には済ませる必要があります。
渡船利用申込票には、以下の内容を記入する必要があるので事前に確認しておきましょう。
項目 | 記入内容 | 備考 |
---|---|---|
日付 | 渡船利用日 | |
名前 | 渡船利用者名 | グループでの利用の場合は代表者名 |
人数 | 渡船利用者の人数 | |
TEL | 渡船利用者の携帯番号 | グループでの利用の場合は代表者の携帯番号 |
緊急連絡先 | 家族など緊急時の連絡先(名前、TEL) | |
ルアー・フライ | ルアー、フライ どちらかに〇 | |
場所 | 入りたいポイント名を記入 | 特に希望がない場合は、船長におまかせとしてもよい |
場所替え | 途中でのポイント移動を希望するか、あり、なし どちらかに〇 | 場所替えの迎えの時間と移動先は船長と相談 |
お迎え | 帰りの迎えの時刻を9時、13時、MAX から選択 | MAXは夕方最終までという意味。時間はその日によって変わる可能性あり |
渡船申込書への必要事項の記入が終わったら、それを事務所の受付け前にある箱に提出します。もし事務所内にスタッフさんがいるときは、直接スタッフさんに手渡します。
その後、スタッフさんが渡船申込書を回収して、その日の渡船計画を立てます。
この時点で、もし入りたいポイントが重なるお客さんがいた場合などは調整が入ることもあります。その内容が気になる人はスタッフさんに聞いてみましょう。
また、乗船の際にはライフジャケットの着用が求められます。もし持っていない人は貸し出してくれるのでその旨をスタッフさんに伝えましょう。
渡船ボートの発着基地は朱鞠内湖淡水漁業協同組合のすぐ目の前にある砂利浜(ポイント名で前浜という)にあります。浮き桟橋に大型ボートが係留されているのですぐに分かると思います(以下グーグルマップ参照)。
迎えの時刻(9時、13時、MAX)はあくまで目安です。その年によっても季節によっても変更される可能性があります。最新の情報については「レークハウスしゅまりない」に直接確認するか、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトにある(お知らせ)や(渡船の利用)をご確認ください。
手続き③:渡船桟橋前に集合、そして出航
予定の出航時刻前になると、渡船のスタッフさんが前浜にある渡船桟橋(浮き桟橋)にやってきます。渡船を利用する人は桟橋前に集合しましょう。
ここでスタッフさんによる点呼と最終確認が行われるので、名前を呼ばれたらその指示に従ってください。
その後、問題が無ければ出航になります。
手続き④:場所替え(ポイント移動)について
〇 渡船申込書で場所替えを希望した人
渡船申込書で場所替え(ポイント移動)を希望した人は、予定時間になると迎えのボートがくるので準備しておきましょう。
もし、移動したいポイントにすでに他のお客さんが入っている場合は、別のポイントに入ることになる場合もあります。あらかじめ移動したいポイントの候補をいくつか用意しておくといいかも知れません。
また、場所替えを希望したのに、途中で気が変わって場所移動する必要がなくなったという人は、早めに場所移動キャンセルの連絡をしましょう。連絡先はレークハウスしゅまりないです。
〇 渡船申込書で場所替えを希望しなかった人
渡船申込書で場所替え(ポイント移動)を希望しなかった人でも、ポイント移動することは可能です(人手不足などが理由で、出来ないことがあるかも知れません)。
渡船スタッフさんに電話連絡し、場所替えを希望する旨を伝えましょう。
ただこのとき、こちらがすぐに場所替えをしたいと思っても、すぐに対応してもらえる訳ではありません。スタッフさんの手が空いたタイミングでの対応となるのでよく覚えておきましょう。連絡先はレークハウスしゅまりないです。
手続き⑤:渡船の料金支払いはレークハウスで
釣りを終えて、無事に渡船基地(前浜)に帰ってくると、船長から渡船申込書が手渡しされるので忘れずに受け取ってください。そのさいポイント移動の内容など記入内容に誤りがないかよく確認します(この内容で料金が決まるためです)。
記入内容に誤りがなければ、船長のサインのはいった渡船申込書をもってその日のうちに宿泊施設レークハウスに向かいます。そこで支払いを済ませてください。
支払いは現金以外も利用できます。
●クレジットカード
VISA、mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club、DISCOVER …etc.
●交通系ICカード
Suica、PASMO …etc.
●QRコード決済
PayPay、au PAY、LINE Pay、d払い、ALIPAY …etc.
渡船利用者がレークハウス宿泊者の場合、宿のチェックアウトの時に、宿泊料金とまとめて渡船料金を精算することもできます。もしこの支払方法を希望する場合は、その旨を船長に伝えましょう。
渡船先はポイントマップで確認
朱鞠内湖には、名前のついた釣りのポイントがじつに50カ所以上もあります。それらをまとめたポイントマップが存在するので、渡船利用者はそれを参考に行き先を指定しましょう。
ポイントマップの詳細については、北海道朱鞠内湖公式ウェブサイトにある(ポイントマップ)をご確認ください。
また、実際のポイントの様子がどんなものなのか知りたい方にむけて、ポイントの風景写真を用意しました。数は少ないですが、興味のある方はご覧になってください。
前浜(maehama)
朱鞠内湖の釣りはここから始まるといってもいい場所です。朱鞠内湖淡水漁業協同組合の事務所と渡船基地があります。
釣りのポイントとしても大変有名で、毎年何本もの大型イトウが釣りあげられています。
兎島(usagi)
イタリー(italy)
北大(hokudai)
渡船利用者の人気ナンバーワンのポイントがここ北大です。
島の西側半分にはシャローエリアが広がり、一度に多くのアングラーたちが釣りを楽しむことができます。島の南東側一帯にはボサ(密生したヤナギ)が広がっており、水位が高い時期は入るのが非常に難しくなります。
北大ボサ(hokudai bosa)周辺
その名前のとおり、ボサ(密生したヤナギ)が広がるポイント。水位が低い時期は北大島まで渡っていくことができます。逆に水位が高い時期はポイントが水没してしまい、近づくことが難しくなります。
ボサ周りの釣りは高い集中力が求められます。気を抜くとすぐに根掛かりしてしまうので注意が必要です。
菅原(sugawara)
北大と同様、島の西側半分にはシャローエリアが広がっており、一度に多くのアングラーたちが釣りを楽しむことができます。5月にはワカサギの接岸が多く見られます。
鷺島(sagi)
テング(tengu)周辺
春先などの水位が低い時期は、湖岸線をかなりの距離歩いていくことができます。しかし水位が高い時期は、移動できる範囲はかなり限られてしまうでしょう。
ナマコ1/ナマコ2(namako1/namako2)周辺
春先などの水位が低い時期は、湖岸線をかなりの距離歩いていくことができます。しかし水位が高い時期は、移動できる範囲はかなり限られてしまうでしょう。
ナマコ4(namako4)周辺
春先などの水位が低い時期は、湖岸線をかなりの距離歩いていくことができます。しかし水位が高い時期は、移動できる範囲はかなり限られてしまうでしょう。
ナマコ5/ナマコ スリット(namako5/namako slit)周辺
春先などの水位が低い時期は、湖岸線をかなりの距離歩いていくことができます。しかし水位が高い時期は、移動できる範囲はかなり限られてしまうでしょう。
陸上はどこも膝丈くらいの草とヤナギだらけで非常に歩きにくいです。シーズンをとおして釣り人はほとんど入らないのか、人の足跡を見たことが有りません。
ヒグマ被害に遭わないための対策を忘れずに!(情報が古いため改定中)
朱鞠内湖で釣りをする際には、必ずヒグマ対策をするようにしましょう。湖の周辺にはヒグマが生息しています。自分が今いる場所はヒグマの生活圏であることを常に意識して行動することが求められます。
ヒグマ対策の基本は、こちらからヒグマに近づかない、こちらにヒグマを近づけない、緊急時の対応法を用意しておくです。
これらをしっかりと理解してヒグマの被害に遭わないよう注意しましょう。
北海道(行政)が作成した、ヒグマに関する注意事項をまとめた記事(野山でヒグマに出会わないために)があるので、そちらにも目をとおして見てください。
よくある話に、渡船で島に渡ってしまえば熊の心配はない!というのがありますが、これは大きな間違いです。熊は泳ぎが得意ですし、島に渡ることもあるのでくれぐれも注意してください。
熊除けアイテムは必需品
朱鞠内湖で釣りをする際は、熊除けの鈴、ベル、笛(ホイッスル)…etc. 音の出るアイテムを必ず携帯しましょう。音を鳴らすことによって人の存在を熊に知らせて、こちらに近づけさせないようにするのが目的です。
以下は、朱鞠内湖の釣り人たちのあいだでよく見かける、熊除け用アイテムの一例です。複数個用意しておくとより安心でしょう。
熊鈴、ベル
熊鈴やベルは、フィッシングベストやウェーダーのベルトなどに取り付けて使うことが多いものです。基本的には人が体を動かさないと音が鳴らない仕組みになっています。
商品のなかには、音が鳴りずらいものや、鳴っても音が小さかったり、あるいは音がすぐに消えてしまうものなど、熊除けとしては不十分なものもあります。小さな動きでも大きな音が鳴るもの、さらにその音が長く続くものを選んだほうがいいでしょう。
また、使わない時は音が鳴らない仕組みのついたものがいいと思います。周りに他の釣り人がいる状況で、必要以上に音をたてると不快に感じる人がいるので配慮は必要です。
実際に商品を手に取って音の具合を確かめたうえで購入することをおすすめします。
電子ホイッスル
これは電池で駆動するホイッスルで、私も実際に使用しています。ボタンを押すと大きな電子音が鳴り響きます。この電子音はかなり耳障りなものなので使うときには少し注意が必要かも知れません。
熊鈴やベルとは違い、ただボタンを押すだけで、決まった音を安定して鳴らすことができるので使いやすさ抜群です。ボタン操作で音色や音量を変えることができる商品もあります。
山ラジオ
クマ除けスプレー&ナタ
熊除けスプレーとナタは、上で紹介した音の出る熊除けアイテムとは少し性格が異なるものです。熊がすでに見えている状況など、より緊急性が高い局面で使うかどうかの判断が求められます。
使うにはある程度の知識と技術、経験が必要なので、初心者が扱うのは少し難しいかもしれません。飛行機を利用する遠征組にとっては現地に持っていくこと自体が難しいアイテムでもあります。
今後、現地で有料でのレンタルができる仕組みが整うと遠征組にとってはありがたいです。
現場での食料品の出しっぱなしは厳禁
釣りの現場で、お弁当やお菓子などの食料品を出したまま放置することは絶対に止めましょう。食べ物の匂いにつられて熊が近寄ってくるのを防ぐためです。
食料品は匂いがもれにくいバッグの中に必ず仕舞ってください。
私は、耐水性のあるターポリン素材で出来た、気密性の高いアウトドアバッグの中に仕舞うようにしています。
食べ物を狙うのは熊だけではありません。カラスやキツネにも十分に注意してください。特にカラスはファスナーを開けてバッグの中身を漁ることがあるので注意が必要です。
携帯に緊急時の連絡先を登録
朱鞠内湖で釣りをする際には、携帯やスマホに緊急時の連絡先を必ず登録するようにしましょう。これは現場でヒグマに遭遇したり、怪我をして身動きがとれなくなったなど、何か緊急事態が発生したときにすぐに助けを呼ぶのに必要なことになります。
私は以前、春の朱鞠内湖で熊に出会ってしまったことがあります。距離が離れていたためそれほど緊急性は感じませんでしたが、渡船スタッフさんに電話をして船で迎えにきてもらいました(その後、別ポイントへ移動しました)。
『連絡先はその場でネットで調べればいいじゃん!』という意見もあるかも知れません。しかし緊急時には冷静な判断ができないこともあるので、事前に登録しておくのが無難でしょう。それに安心感が違います。
登録する連絡先としては、釣り場にもっとも近い施設
- レークハウスしゅまりない : 0165-38-2029
- 朱鞠内湖淡水漁業協同組合 : 0165-38-2470
などがいいでしょう。
このほか各自の判断で連絡先を追加することをおすすめします。
釣り場で大活躍するアイテム
ここでは釣り場に持っていくと、かなり役立つというアイテムをご紹介します。
私もこれまでに何度も使用しており、その有用性は折り紙付きです。
釣行計画の「持っていくものリスト」にぜひ加えてみてください。
レジャーシート
朱鞠内湖で釣りをする際は、レジャーシートを1枚持っていくことをおすすめします。
朱鞠内湖の湖岸線は、赤土がむき出しの場所がほとんどです。このためタックルや荷物をそのまま地面に置いてしまうと、赤土でひどく汚れてしまいます。
地面にレジャーシートを敷けば、大事な荷物を汚れから守ることができます。
レジャーシートのあるなしで現場での快適さがまったく違いますので、ぜひ1枚用意していってください。
単眼鏡または双眼鏡
朱鞠内湖で釣りをする際は、小型軽量の単眼鏡(或いは双眼鏡)を持っていくことをおすすめします。
朱鞠内湖の面積は東京ドーム500個分以上あるといわれるほどとにかく巨大です。そんな湖をランガンしながら探っていくときなど、これから向かう先に他の釣り人が居ないかどうか確かめるには、肉眼では無理があります。
単眼鏡や双眼鏡を使えば、見える景色を何倍にも拡大してくれるので、遠くの様子もしっかり確認できます。
使いたいときにすぐ取り出せることが重要なので、小型軽量でポケットに仕舞えるもの、ストラップを使って首からぶら下げられるものなどが使いやすいでしょう。
野生動物の観察にも使えるので、ひとつ持っていくことをおすすめします。
ヘッドライトまたはLEDランタン(秋・冬の必需品)
次に紹介するアイテムは、ヘッドライト(またはLEDランタン)です。
これは日の入りの時刻がはやくなる秋、冬の時期に、夕方MAXまで釣りをする渡船利用者にぜひ持っておいてもらいたいアイテムです。
「秋の日はつるべ落とし」というように、秋は夕方になるとすぐに日が暮れて真っ暗になってしまいます。
下の写真は10月下旬に渡船を利用(迎えの時刻はMAXを指定)した時のもので、船が迎えにくる直前のようすです。とても暗いですね。
迎えに来た船長さんは、こんな暗さのなか、お客さんが何処にいるのか探さなければならないのですから大変です。
ヘッドライトやLEDランタンなど強い光を放つアイテムを用意して、船長さんが見つけやすい状況をつくってやってください。
魔法ビン(アウトドア用)
続いて、ご紹介するアイテムはアウトドア用途の魔法ビンです。
この魔法ビンは高い保温力がウリの商品で、沸騰したお湯を入れてから6時間が経過しても80度をキープしてくれる優れもの。
早朝、沸騰したお湯をいれて持っていけば、お昼に熱々のカップラーメンやホットコーヒーを楽しむことができるわけです。
釣りの状況がわるく心が折れそうな時でも、温かいものを口にすれば、気持ちもグッと上がるはず。
本州からの遠征組(飛行機を利用)など、お湯を沸かすための燃料(OD缶など)を用意できない人は、アウトドア用の魔法ビンをぜひ利用してみてください。
ルアー回収器
最後にご紹介するアイテムは、ルアー回収器です。
なぜこれが必要なのかというと、朱鞠内湖の水辺にはいたるところに「切り株」や「ヤナギ」などの障害物が沈んでおり、これに釣り針が引っかかる可能性がとても高いからです。
私はこれまでに何度もこのアイテムのお世話になっており、回収率はなかなかのもの。
1日5~6回の根掛かりに対して、回収できないことが1回あるかどうかといった成績です。
私はミノープラグを使って、浅瀬にさしてくるイトウを狙った釣りをしています。水深は深くても腰あたりまでなので、割と回収がしやすい条件だといえます。
これ以上水深が深くなると回収率はずっと下がってしまうと思いますが、もし私と同じようなスタイルの釣りをする方なら、ルアー回収器を持っていく価値は十分にあると思います。
ぜひご検討を!
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