最近、釣り雑誌やその他メディアなどでよく取り上げられている「ハコスチ」。皆さんはこの魚のことどのくらいご存じでしょうか?
「箱島系ニジマスとスチールヘッドを掛け合わせて作られたニジマス」とか、「引きが強くてよくジャンプする魚」という話は知っているけれど、それ以上のことはよく分からないという人は意外と多いかも知れません。
他にも、ハコスチの噂を知り、いちどその引きを味わってみたいのだけれど、どこで釣れるのか分からないという人もいるでしょう。
そこで今回は、群馬県にある一部の管理釣り場で、釣り人たちから大きな注目を集めている「ハコスチ」について、詳しく紹介していきたいと思います。
この記事を読んでもらえれば
- ハコスチの名前の由来は?
- 箱島系ニジマスってナニ?
- 「ハコスチ」だけでなく「スチハコ」も研究されていた!
- ハコスチは噂通りよく引くのか?
- ハコスチを名乗るには条件がある!?
- ハコスチが狙える釣り場はどこ?
…etc.
これらの疑問が解消されます。ハコスチについて今よりもっと知りたいという方は、この後の内容にもぜひ目を通してみてください。
ハコスチはこんな魚
群馬県が開発した遊漁用ニジマス
ハコスチとは群馬県水産試験場川場養魚センター(以降「川場養魚センター」とする)が作り出した遊漁用ニジマス(ブランド名)のことです。
遊漁用とはつまり、釣り人向けに開発された魚ということ。多くのマス釣り愛好家たちが求める「引きが強くて姿形が美しい魚」を作りたい。そんな想いからハコスチの開発はスタートしました。
しかし、そんな釣り人にとって理想的な魚を育てるのに、従来ニジマスよりも大きな手間と費用がかかっては、それは大きな問題です。このプロジェクトを進めるためには、「育てやすい魚」だということもとても大事な要素だったのです。
つまり、釣り人だけでなく、養鱒業者や管理釣り場、みんながWin-Win(ウィンウィン)の関係になれるような遊漁用ニジマスの開発が必要だとなりました。
そしてこれら課題を解決するためにたどり着いた答えが、
「箱島系ニジマス」と「スチールヘッド系ニジマス」を交配させるということでした。
箱島系ニジマスには、「鰭が傷つきにくく、育てやすい魚」という特徴があります。そしてもう一方のスチールヘッド系ニジマスには「引きが強くて姿形が美しい魚」といった別の特徴がありました。
- 箱島系ニジマス ⇒ 「鰭が傷つきにくく、育てやすい魚」
- スチールヘッド系ニジマス ⇒ 「引きが強くて姿形が美しい魚」
これらニジマスを掛け合わせることによって、お互いがもつ良い部分が現れるようにと願って作られた魚、それが「ハコスチ」なのです。
名前の由来は箱島系ニジマスとスチールヘッド
ハコスチは、「箱島系ニジマス」と「スチールヘッド系ニジマス」を交配させることで生まれるといいましたが、厳密には、
「箱島系ニジマス」のメスと、「スチールヘッド系ニジマス」のオスを人工的に交配させることで生まれます。
「箱島」のハコと、「スチールヘッド」のスチ、お母さんとお父さんそれぞれの名前をもらって「ハコスチ」と命名されたのです。
箱島系とは箱島養鱒センターで飼育されてきたニジマスのこと
ハコスチは、「箱島系ニジマス(メス)」と「スチールヘッド(オス)」を交配させて生まれると説明しました。
ですがここである疑問が湧いてきませんか?
疑問:「箱島系ニジマスっていったい何なの?」
実はこの箱島というのは、群馬県吾妻郡東吾妻町箱島にある「群馬県水産試験場箱島養鱒センター」からきています。ようは地名なんですね! ※ 同センターは昭和29年に完成、平成23年に川場養魚センターに統合されました。
箱島養鱒センターの近くには、日本名水100選に選ばれた箱島湧水があります。同センターではこの湧水を使ってイワナ、ヤマメ、ニジマスなどの研究や養殖、種苗生産などを行ってきました。
そしてその飼育しているニジマスの中に、「鰭が欠損しにくく、育てやすい」といった特徴をもつ個体がいることを発見。その魚をこれまでずっと継代飼育してきたもの、それが「箱島系ニジマス」の正体なのです。
スチールヘッドは引きの強いニジマスの代名詞
ハコスチのお父さんにあたるスチールヘッドは、鱒釣りが大好きな人なら降海型のニジマス(レインボートラウト)だと知っている人は多いかと思います。
ご先祖さまが暮らしていたアメリカ大陸では、サケのように海と川を行き来していたとても逞しい種で、今現在日本で飼育されているのはその末裔たちです。
日本国内で養殖されているスチールヘッドは、さすがに降海させて育てている訳ではありませんが、通常のニジマスを遥かに超えるスピードとパワーを併せ持つスーパー・ニジマスであることは変わりありません。
日本でもアメリカでも、引きが強いニジマスの代名詞、それがスチールヘッドです。
「ハコスチ」だけでなく「スチハコ」も研究されていた!
「ハコスチ」を作るためには、「箱島系ニジマス(メス)」と「スチールヘッド(オス)」が必要だとお話しました。
ですが、ここでまたひとつ素朴な疑問が湧いてきます。
疑問:「箱島系ニジマス(オス)」と「スチールヘッド(メス)」を交配させたらどうなるのだろうか?
いいかえると、オスとメスを入れ替えたらどうなるのだろうか?という疑問です。
実はハコスチを作出した川場養魚センターでは、この疑問に対してもしっかり実験を行っています。この実験では、オスとメスを入れ替えたということで、対象の魚を「ハコスチ」ではなく、「スチハコ」と呼んでいます。
実験では「ハコスチ」と「スチハコ」をそれぞれ作出して、体長や各鰭の長さなどの「外部形態」と「引きの強さ」について評価し両者を比較しています。
実験内容の詳細については、実際の論文※1を見ていただくとして、ここではその結果だけを紹介したいと思います。
結果は、「ハコスチ」と「スチハコ」の間で「外部形態」、「引きの強さ」ともに有意差は認められない。すなわち違いはなかったということでした。
ただし、この話には続きがあります。「ハコスチ」と「スチハコ」の卵の「発眼率」を比較したところ大きな違いがあることが判明したのです。
ここで「発眼」とは、産んだ卵の中に魚の眼が確認できるまで成長した状態のことをいい、発眼しないとその卵は死んでしまったということになります。
「ハコスチ」と「スチハコ」の発眼率はそれぞれ
- 「ハコスチ」の発眼率:76.2~86.0%
- 「スチハコ」の発眼率:12.9% ← 極端に低い
「ハコスチ」に比べ「スチハコ」の発眼率が極端に低かったのです。
論文では追加実験の結果
- 「箱島系ニジマス(メス)」と「箱島系ニジマス(オス)」の発眼率:96.4%
- 「スチールヘッド(メス)」と「スチールヘッド(オス)」の発眼率:11.2% ← 低
であったことから、「スチハコ」の発眼率が低いのは、「スチールヘッド」のメスの卵の受精率が悪いことが主な原因ではないかと考察しています。
これらの実験結果から、「ハコスチ」を安定的に大量生産するためには、「箱島系ニジマス(メス)」と「スチールヘッド(オス)」という組み合わせがたいへん重要だということが分かったのです。
参考資料
※1 松原利光. スチールヘッド系の雌と箱島系の雄から作出した交配種の遊漁用ニジマスとしての利用の検討. 群馬県水産試験場研究報告, 2019, 第25号,p.4-6
「ハコスチ」と「普通のニジマス」を見分けるのは生産者でも困難
ハコスチは、「箱島系ニジマス(メス)」と「スチールヘッド系ニジマス(オス)」を交配させて生産しています。
つまりは、どちらも生物の種としては同じニジマス(レインボートラウト)同士をかけ合わせているわけです。
果たして、「ハコスチ」の姿形などの見た目は、普通のニジマス(レインボートラウト)と大きく違うのでしょうか? お互いの見分けはつくのでしょうか?
その答えは、「ほとんど見分けはつかない」です。
少なくとも、私のような一般の釣り人には見分けることはほぼできません。特に体のサイズがまだ小さなうちは(30cm台)見分けるのはとても困難でしょう。
参考までに、サイズの異なる4匹のハコスチの写真を以下に掲載します(群馬県上野村にある川の駅上野で釣りあげたハコスチたち)。
サイズが大きくなるほどワイルドさが際立っています。しかし、通常のニジマスでも同じようなサイズならば、似たような見た目の個体はよくいるものです。30cm台のハコスチに関しては、普通のニジマスとまったく見分けがつきません。
ハコスチをいつも目にしている、水産試験場や養鱒場、管理釣り場の職員さんたちなら、ある程度は見分けがつくかも知れませんが、それも絶対ではない筈。それほどに見分けるのは困難だと思います。
釣り用品で名高い、DAIWAさんのホームページにある読み物企画。『リバーウォーク・ストーリー』にある記事の中にこんな記述があります。
――見た目で普通のニジマスと違いはありますか?
DAIWA リバーウォーク・ストーリー「川と釣りと釣り場管理と(上野村漁協の釣り場管理と自然環境の大切さ)」より
松元 それがね、ほとんど見た目ではわからない。少し筋肉質かな?……ぐらいの差しかなくて、研究員でもたまに首をひねったりしていますから。それでも釣りの対象魚としては面白い魚ができたと思いました。
これはハコスチ釣り場として有名な、群馬県上野村冬季ハコスチ釣り場を運営する上野村漁協の組合長、松元さんへのインタビュー記事の一節です。
「ハコスチと普通のニジマスは見分けられるのか?」とのインタヴューアーの質問に対して、「見分けるのはとても難しい」と答えています。
このことからも分かるように、ハコスチと普通のニジマスを見分けるのはひじょうに難しいのです。
ハコスチは噂通りよく引くのか?
ハコスチを釣ったことがある人に話をきくと、ハコスチは「とにかくよく引く魚だ」ということを口を揃えていってきます(私も同意見です)。
しかし、まだハコスチを釣ったことがない人からは
「それはあなたがそう感じるだけで、みんながそう思うとは限らないでしょ!?」というツッコミの声が聞こえてきそうです(笑)
でもそれは仰る通り。そんな引くとか引かないとか主観的で曖昧なことを言われても、聞かされる方はほんとうに困ってしまいます。
そしてこの問題点については、ハコスチを開発してきた水産試験場の研究員さんたちも強く認識していました。
研究員:「魚の引きの強さを、主観的ではなく客観的に判断する方法はないだろうか…?」
いろいろと考えた末に、研究員がたどり着いた答えは「計測器を使って引きの強さを数値化する」ことでした(下図参照)※2。
この計測器を使うことで、今まで釣り人の感覚に頼っていた「魚の引きの強さ」を具体的な数値として表現することができるようになったのです。
そしてこれを使って、「早期産卵系ニジマス(←通常のニジマスという扱い)」、「箱島系ニジマス」、「スチールヘッド系ニジマス」、「ハコスチ」これら4系統のニジマスの引きの強さを測定し比較しました。
結果は、「ハコスチ」の引く力がもっとも大きいことが確認できたのです※2。
そしてこれとは別の実験では、「ハコスチ」は引きが強いことで有名な「スチールヘッド系ニジマス」と同程度の引きの強さを持っているという結果を得ました※3
これらの実験結果から、「ハコスチ」は遊漁用ニジマスとして必要な「引きが強い」という特性を十分に備えていると結論づけられたのです。
しかし、この実験だけからハコスチは「引きが強い魚」だと宣伝してしまうことに気が引けたのでしょうか。水産試験場では、一般の釣り人たちを招いて「実釣テスト」を実施。ハコスチの引きの強さについてアンケートを行いました。
そしてそのアンケートの結果、じつに釣り人の89%が「ハコスチは引きが強い!」と評価。釣り人たちのお墨付きをもらったのです。
参考資料
※2 和庄太郎. 釣獲時の魚の引きを測定する技術の開発. 群馬県水産試験場研究報告, 2012, 第18号, p.29-33
※3 新井肇. 遊漁用ニジマスの引きの強さ. 群馬県水産試験場研究報告, 2013, 第19号, p.14-19
ハコスチを名乗るには条件がある(ブランドの保護)
ハコスチ目当てでやってきた釣り人が、この魚に最も期待することはおそらく「引きの強さ」ではないでしょうか。
ハコスチを取り扱う漁業関係者は、この期待を裏切ってはいけないという使命と責任があります。
ではどうするか? 漁業関係者たちはいろいろと考えました。
そしてその結果、「群馬県養鱒漁業協同組合ハコスチ部会」の申し合わせで次のことが決まりました!
- ハコスチの遊漁用としての取り扱いは魚体重300g以上とする。
- ハコスチの名称利用期限を釣場に放流してから1か月以内とする※4。
「魚の引く力」というのは一般的に魚体重と正の相関があるといわれています。つまり、体重が大きな魚ほど引きが強いということ。
釣り場に放流した魚のサイズがあまりにも小さいと、ハコスチの一番の売りである「引きの強さ」を体感してもらえないという心配から、放流サイズを300g以上と決めたのです。
また、釣り場に放流された魚というのは、余程その場の環境が良くないかぎり、日にちが経つにしたがってしだいに力が弱まっていくのが一般的。
その理由は、餌をしっかり食べることができなかったり、水温が適水温を外れたり、或いは釣り人からずっと叩かれ大きなストレスを抱えたり…etc.
当然、ハコスチに関しても、「本来持っている引きの強さを発揮することができなくなるだろう」との心配から、ハコスチの名称利用期限を放流してから1か月以内と決めました。
いい方をかえると、放流してから1か月以上が過ぎてしまった魚は、もうハコスチとは呼べなくなるのです!
このほかにも、2016年にはハコスチを商標登録したり、偽装対策(耳石による温度標識を利用※5)を検討したりと、「ハコスチ」という遊漁用ニジマスの「ブランド」を守っていくために、数多くの取り組みがなされています。
〇ハコスチのブランド保護・周知のための取り組み
・「ハコスチ」を商標登録(第5817883号 平成28年)
・PRパンフレット、PR動画を作成
・毎年、11月19日を(いい引き)の語呂に合わせて、ハコスチの日とする
・ハコスチの偽装対策を検討(耳石による温度標識を利用など)
…etc.
〇ハコスチの品質維持のための取り組み
・ハコスチの遊漁用としての取り扱いを魚体重300g以上とする。
・ハコスチの名称利用期限を釣場に放流してから1か月以内とする。
…etc.
参考資料
※4 鈴木究真. 「ギンヒカリ」と「ハコスチ」のブランド化への取り組み. 水試だより, 2019, 第51号, p.3
※5 松岡栄一. 遊漁用ニジマスの耳石温度標識の検討. 群馬県水産試験場研究報告, 2016, 第22号, p.9-11
ハコスチが狙える人気の管理釣り場 10選
ここまでの内容で、ハコスチという魚がどんな魚なのかかなり理解が深まったのではないでしょうか?
もしかすると、さっそく釣りに行きたいと思っている人もいるかも知れませんね!
そこで、ここからはハコスチが狙える人気の管理釣り場を10か所をご紹介します。
今後、釣行を計画される方はぜひ参考にしてみてください。
その①:上野村冬季ハコスチ釣り場(神流川)
釣り場情報
【解禁情報】2024年度の営業開始日が10月19日(土)am9:00~に延期されました。延期(当初の予定は10月12日(土))の理由は降雨による増水で釣り場が決壊したとのことです。
「上野村冬季ハコスチ釣り場」は利根川水系である神流川の一部区間(2kmほど)を利用した管理釣り場。神流川が禁漁となる秋冬の時期に、ハコスチを放流して5カ月間ほど(例年、10月中旬~翌年の2月下旬まで)釣りを楽しむことができます。
釣り方は、ルアー、フライ、テンカラのみで、餌釣りは禁止です。また釣った魚は持ち帰ることはできず、すべてキャッチ&リリースになります。※ ウェーダーや長くつがあると釣りやすい。
名前がハコスチ釣り場というだけあり、ハコスチの魚影はとても濃いです。釣れるハコスチは大きく分けると、体長30cm台の銀ピカ個体と、50cmオーバーのレッドバンド&黒点が鮮やかな野性味溢れる個体の2種類。
例年、秋が近くなると、上野村漁業協同組合の公式ホームページ(冬季ハコスチ釣り場)や、公式フェイスブックに解禁情報がアップされるので、気になる方はチェックしてみてください。
・上野村漁業協同組合の公式ホームページはこちら
・上野村漁業協同組合の公式ホームページ(冬季ハコスチ釣り場)はこちら
・上野村漁業協同組合の公式フェイスブックはこちら
・上野村漁業協同組合の公式インスタグラムはこちら
※ 上野村冬季ハコスチ釣り場は上野村漁業協同組合が監理する釣り場です
(注意)上の投稿は以前のものです。お間違いなく。
(注意)上の投稿は以前のものです。お間違いなく。
上野村冬季ハコスチ釣り場についてもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事も併せてご覧ください。
釣り場へのアクセス
「川の駅上野」へのアクセスは以下のとおりです。釣り券は「川の駅上野」の敷地内にある「上野村ふれあい館」で購入します。
その②:利根川冬季ニジマス釣り場
画像出典:群馬県漁業協同組合発行のパンフレットより
釣り場情報
【解禁情報】2024年度の営業開始日が10月6日(日)に決まりました。
「利根川冬季ニジマス釣り場」は群馬漁協が管轄する利根川の一部区間(流程はおよそ4.7km)を利用した管理釣り場。利根川が禁漁となる秋冬の時期に、ニジマスとハコスチを放流して2カ月半ほど(例年、10月中旬~12月末まで)釣りが楽しめます。
(重要) 2024年度は2024年10月6日(日)~2025年2月28日(金)までの5カ月間の営業となりました。
釣り方は、ルアー、フライ、テンカラ、餌釣りが可能で、釣った魚はすべてキャッチ&リリースです(シングのバーブレスフックのみ使用可)。
※ ウェーダーや長靴が必須の釣り場
ただし、12月中旬の指定日~12月末の禁漁前日までは、釣った魚を持ち帰ることができるようになるのが例年のパターンです(ただし、サイズと匹数制限あり)。
(重要)2024年度は2025年2月1日(土)~2025年2月28日(金)の期間中のみ釣った魚を持ち帰ることができます(ただし、サイズと匹数制限あり)。
例年、秋が近くなると、群馬漁業協同組合の公式ホームページに解禁情報がアップされるので、気になる方はこまめにチェックしてみてください。
・群馬漁業協同組合の公式ホームページはこちら
利根川冬季ニジマス釣り場についてもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事も併せてご覧ください。
釣り場へのアクセス
「利根川冬季ニジマス釣り場」の管理棟(河川敷にあり)の場所を示します。この管理棟で釣り券を購入します。
その③:阪東・子持冬季釣り場(吾妻川)
画像出典:阪東漁業協同組合発行のパンフレットより
釣り場情報
【解禁情報】2024年度の営業開始日が 10月1日(火)am8:00~に決まりました。
「阪東・子持冬季釣り場」は利根川水系である吾妻川の一部区間を利用した管理釣り場。吾妻川が禁漁となる秋冬の時期に、ニジマスとハコスチ限定で4カ月間ほど(例年、10月初旬~翌年の1月指定日まで)釣りを楽しむことができます。
釣り方は、ルアー、フライ、テンカラ、餌釣りが可能で(但し、リールを使用したウキでの餌釣りは禁止)、また一部の区間では釣った魚を持ち帰ることもできます(但し、サイズと匹数制限あり)。
※ ウェーダーか長靴が必須の釣り場
毎年、9月を過ぎると、阪東・子持冬季釣り場の公式ホームページに解禁情報がアップされるので、気になる方はチェックしてみてください。
・阪東・子持冬季釣り場(吾妻川)の公式ホームページはこちら
※ 阪東・子持冬季釣り場は阪東漁業協同組合が監理する釣り場です
(注意)上の釣果情報は以前のものです。お間違いなく。
釣り場へのアクセス
「阪東・子持冬季釣り場」の管理棟(河川敷にあり)の場所を示します。この管理棟で釣り券を購入します。
その④:野反湖(のぞりこ)
釣り場情報
この釣り場は上信越高原国立公園にある「野反湖」(標高1,513m、水深25m、周囲12kmのダム湖)を利用した管理釣り場。
ルアー、フライ、餌釣りが可能で(但し、まき餌・よせ餌・練り餌等の水質環境を悪化させるおそれのあるものの使用は禁止)、釣った魚を持ち帰ることができます(但し、サイズと匹数制限あり)。
放流魚のメインはニジマス(レインボートラウト)で、ハコスチが常に放流されている訳ではないので注意しまりょう。
野反湖の区画漁業権を持っている群馬県吾妻郡中之条町の発表によると、
野反湖では5月~10月まで、毎月2~3回程度ニジマス(15cm~30cm)、ハコスチ(40cm~50cm)を200kg放流。また、放流の日程については非公開とあります(野反湖区画漁業放流について)。
ハコスチの放流が気になるという方は、中之条町の公式ホームページ『新着情報、注目情報』のほか、中之条町観光協会の公式ホームページ、野反湖キャンプ場の公式フェイスブックなどをこまめにチェックしてみてください。
ちなみに、野反湖キャンプ場の公式ホームページには、『ニジマス放流について、日付・時間等の一切のお問い合わせはご遠慮ください。』と書かれていますのでご注意を!
・中之条町の公式ホームページはこちら
・野反湖区画漁業(放流)について(2024年度版)はこちら
・中之条町観光協会の公式ホームページ(野反湖区画漁業のご案内と魚の放流のお知らせ2021年版)はこちら
・野反湖キャンプ場の公式フェイスブックはこちら
(注意)上の放流情報は過去のものです。お間違いなく。
釣り場へのアクセス
「野反湖キャンプ場」の事務所の場所を示します。ここで釣り券が購入できます。
その⑤:赤久縄(あかぐな)
釣り場情報
赤久縄は群馬県藤岡市を流れる鮎川の源流を利用した管理釣り場。渓流、ポンド(池)、ダム湖(鮎川砂防ダム)の3つのタイプの釣り場が用意されており、ルアー、フライ、テンカラ、餌釣りが楽しめます。※ 釣った魚は持ち帰り可能(但し、サイズと匹数制限あり)。
ただし、ハコスチが放流されているのは下流域にあるルアー・フライエリア(ポンド(池)とダム湖)がメインです。
他の管理釣り場と同様にハコスチが常に放流されているわけではありません。どうしてもハコスチが釣りたいという方は、電話で直接問い合わせてみるか、赤久縄の公式ホームページをこまめにチェックするようにしてください。
・赤久縄の公式ホームページはこちら
釣り場へのアクセス
「赤久縄」へのアクセスは以下のとおりです。
その⑥:バラギ湖フィッシングエリア(無印良品 カンパーニャ嬬恋キャンプ場)
画像出典:無印良品カンパーニャ嬬恋キャンプ場 ホームページより
釣り場情報
※ 2023年度より『ハコスチ』と銘打っての放流情報が無くなってしまったため、リスト(管理釣り場10選)から外すことにしました。
「バラギ湖フィッシングエリア」は、衣類、生活雑貨のほか、食品や家電などもあつかう、あの人気のお店『無印良品』が運営する管理釣り場です。
高原キャベツの産地として有名な嬬恋村の中央部にあるバラギ湖。標高は1,400m、周囲長2kmにもおよぶ人造湖では、岸からだけでなくボートを使った釣りも楽しめます。※ 立ち込みエリアではウェーダーは必須です。
ちなみに、カンパーニャとはイタリア語で「田舎」とか「田園」を意味するそうです。
釣り方は、ルアー、フライ、テンカラ、餌釣りが可能で、それぞれ専用の釣り場が湖内に設けられています。バラギ湖ではキャッチ&リリースが推奨されていますが、釣った魚を持ち帰ることもできます(但し、匹数制限あり)。
放流魚のメインはニジマス(レインボートラウト)で、ハコスチが常に放流されている訳ではないので注意しまりょう。
私の感覚ですと、 4月下旬の解禁~6月中旬、9月中旬~10月下旬の時期にハコスチが放流されている気がします。
・バラギ湖フィッシングエリアの情報はこちら
・カンパーニャ嬬恋キャンプ場のライブカメラ(バラギ湖の様子)はこちら 2023年8月サービス終了
(注意)上の放流情報は過去のものです。お間違いなく。
釣り場へのアクセス
「無印良品嬬恋キャンプ場」のボートハウスの場所を示します。ここで釣り券を購入します。
その⑦:吾妻(あがつま)漁業協同組合が監理する利根川水系の一部河川
釣り場情報
「吾妻漁業協同組合」が管理する利根川水系の一部河川(吾妻川、大前川、名久田川、温川、沢渡川 など)でハコスチ釣りを楽しむことができます。釣り方は、ルアー、フライ、テンカラ、餌釣りが可能です。※ ウェーダーが必須の釣り場
吾妻漁業協同組合の公式ホームページに、ハコスチの放流計画(放流日、放流量、放流場所など)が図と表を使って示されているので、興味のある方はご確認ください。
・吾妻漁業協同組合の公式ホームページはこちら
釣り場へのアクセス
場所が絞れないため、釣り場ではなく「吾妻漁業協同組合」の事務所の場所を示します。
その⑧:川場(かわば)フィッシングプラザ
釣り場情報
「川場フィッシングプラザ」はポンド(池)タイプの管理釣り場。ルアー、フライ釣りが可能で、釣った魚を持ち帰ることができます(但し、サイズと匹数制限あり)。
名前にある『川場』と聞いて、すぐにピンときた人もいるかと思います。そう、川場フィッシングプラザはハコスチの作出のための研究開発が行われている川場養魚センターと同じ、群馬県利根郡川場村にある管理釣り場なのです。
お互いの施設は車で片道10分もかからないほどの近場にあるため、以前からずっと交流があったようです。
川場フィッシングプラザは自前の養鱒場を所有しており、そこで育てている鱒たちの飼育方法や繁殖方法について、川場養魚センターからいろいろなアドバイスを受けているという話を聞いたことがあります(川場フィッシングプラザの見城社長さんは群馬県養鱒漁業協同組合の組合員でもある)。
きっとそんなご縁からなのでしょう。ハコスチの研究開発の際に行われた実釣テスト(一般の釣り人にハコスチの見た目や釣り味などを確かめてもらうテスト)も川場フィッシングプラザさんで何度か行われており、ハコスチの開発に大いに貢献してきた釣り場なのです。
このように川場フィッシングプラザはハコスチとはとても縁の深い釣り場であるため、ハコスチの放流にも力を入れています。
但し、他の管理釣り場と同様にハコスチが常に放流されているわけではありません。どうしてもハコスチが釣りたいという方は、電話で直接問い合わせてみるか、川場フィッシングプラザの公式ホームページの『新着情報とお知らせ』や公式インスタグラムなどをこまめにチェックするようにしてください。
・川場フィッシングプラザの公式ホームページはこちら
・川場フィッシングプラザの公式インスタグラムはこちら
(注意)上の放流情報は過去のものです。お間違いなく。
(注意)上の放流情報は過去のものです。お間違いなく。
釣り場へのアクセス
「川場フィッシングプラザ」へのアクセスは以下の通りです。
その⑨:フィッシングポイント ベリーズ迦葉山(かしょうざん)
釣り場情報
「FPベリーズ迦葉山」はフィッシングポイント ベリーズ(FPベリーズ)が運営する、ポンド(池)タイプの管理釣り場です。ルアー、フライ釣りが可能で、魚を持ち帰ることもできます(但し、サイズと匹数制限あり)。
過去にFPベリーズさんが投稿したブログを見てみると、施設に初めてハコスチが導入されたのは2021年5月頃のようです。
川場養魚センターからハコスチの稚魚を購入、これを自前のイケスで大きく育ててから、お客さんに釣ってもらおうという計画だったようです。
小さな頃から大事に育ててきたハコスチ。大きくなっていざ池に放流するときには、きっと娘を嫁がせる親のような気持ちなのでしょうね!
他の釣り場と同様に、ハコスチが常に放流されているわけではありません。どうしてもハコスチが釣りたいという方は、電話で直接問い合わせてみるか、以下のFPベリーズ公式HP、ブログ、ツイッター、インスタグラム、フェイスブックなどをこまめにチェックしてみてください。
・FPベリーズの公式ホームページはこちら
・FPベリーズの公式ブログはこちら
・FPベリーズの公式X(旧ツイッター)はこちら
・FPベリーズの公式インスタグラムはこちら
・FPベリーズの公式フェイスブックはこちら
(注意)上の放流情報は過去のものです。お間違いなく。
釣り場へのアクセス
「FPベリーズ迦葉山」へのアクセスは以下のとおりです。
その⑩:太田(おおた)フィッシングクラブ
釣り場情報
「太田フィッシングクラブ」は群馬県太田市にあるポンド(池)タイプの管理釣り場です。ルアーフィッシング専用釣り場のためフライやエサ釣りはできません。釣った魚の持ち帰りは可能です(但し、匹数制限などあり)。
2021年10月にオープンしたばかりのできて間もない管理釣り場です。オープン当初からハコスチの放流情報がSNSに頻繁にアップされており、ハコスチにだいぶ力を入れている印象があります。
夏場は水温が高くなるため営業はお休み。水温の様子をみながら、秋から翌年の初夏(10月~5月)くらいまで営業しています。
もともとは野池(ため池)だった場所を整備して管理釣り場にしています。池の形はほぼ四角形(縦70m×横70mくらい)で、池の中央付近に噴水が2基、池の端には注水用のパイプがありポンド内の水を循環させています。水色は季節にもよりますが、ささ濁り~濁りといった感じです。最大水深は2mほど。
他の釣り場と同様に、ハコスチが常に放流されているわけではありません。どうしてもハコスチが釣りたいという方は、電話で直接問い合わせてみるか、以下の太田フィッシングクラブの公式X(旧ツイッター)、インスタグラム、フェイスブックなどをこまめにチェックしてみてください。
・太田フィッシングクラブの公式フェイスブックはこちら
・太田フィッシングクラブの公式X(旧ツイッター)はこちら
・太田フィッシングクラブの公式インスタグラムはこちら
(注意)上の放流情報は過去のものです。お間違いなく。
釣り場へのアクセス
「太田フィッシングクラブ」へのアクセスは以下のとおりです。
コメント
赤久縄は富岡市ではなく藤岡市です。
ントマ さま
ご指摘ありがとうございます。
さっそく訂正しました。